もっと自分のことを好きになるためには メモ

 
 人は、自己肯定感という「ありのままの自分を肯定する感覚」が低いと、自分のことをあまり好きになれなかったり、悪いところばかりが目についてしまいがちになります。
 そうするとやがて自信がなくなってしまい、積極的に仕事や他人に関わることが難しくなってしまい、良いこともあまりないでしょう。
 
 このような状態に陥ってしまうと、なかなか新しい物事にチャレンジできなくなってしまいます。
 自信とは、自発的に前向きな行動をして、その成功体験が積み上がることでついてくるものですので、何かにチャレンジしかないと、その成功体験自体にも繋がらないことになります。
 「自信がない」という状態のままでいる人は、成功体験を積み上げること自体が難しくなってしまうでしょう。
 
 
 
 自分のことを好きになるには、「今の自分が好き」など、自分を肯定する言葉を自分で言ってみることです。
 そんなことを言うのが恥ずかしかったり、バカバカしいと思ったり、照れくさかったりするようなら、とりあえず書き出してみると良いでしょう。
 
 「自分で自分を褒める」ことで、前向きになったり、楽しい気持ちになったりできるのです。
 ネガティブなことを言ったり、否定的なことを言ったり、悪口や誹謗中傷したり、他人を攻撃したりするとそのような気分になるのと同じことです。
 
 また、勉強や部活などを頑張ろうと思っていても、一生懸命頑張っている人を馬鹿にしたり、そんなことを知らなくたってやっていけると思っていたり、人前でそんな事やるなんて恥ずかしいと思っていたり、一から十まで教わっているのに鼻で笑うようなことばかりしていると、「結局本質的なことが何も身についていない」ことになるのと同じことです。
 
 他人の悪口ばかり言っていると、気持ちがネガティブになったりマイナス思考になったりしてしまうように、他人のことを攻撃するということは、「戦うモード」になるということです。
 自分のことを良く思っていないから、自分に対してネガティブなことばかり思ったり口にするのもまた、「戦うモード」を自分自身に対して向けているのと同じことなのです。
 
 
 
 そうやってくだらないことで疲れたりストレスを減らすのではなく、もっと自分のことを褒めることの方が大切です。
 実際のところ、世の中に出ると、他人から褒められる機会というものは、そう多くはないはずです。
 それなら、誰にも知られないところで自分で自分のことを褒めるくらいなら、別に悪いことでもないし、馬鹿馬鹿しいことでもないし、誰かに悪く言われるような筋合いもありません。
 
 また、自分のことを悪く見積もる癖のある人は、かなり高い確率で「自分のことをけなす」ことが多いようです。
 「自信がない」、「無理」、「できない」、「わかんない」、「自分はダメな人間です」、「頭悪いです」、「下手くそです」、「モテないです」などなど、このような言葉を特に気にもせず、平気で自分自身に向けています。
 
 そうすると脳はそれを認識して、その通りになるように自分を形作っていくのです。
 であれば、できるだけ前向きなことを言ったり、自分を肯定するようなことを言って、脳がポジティブな状態になっていくように自分から仕向けてことが大切です。
 
 だからまずは、自分の良いところ少しでも感じたり、一つでも見つけたり気づいたりした時に、自分で自分のことを褒めてあげると良いでしょう。
 その反対に、特に何か良い事があったわけでもないのに、心の底からそう思ってもいないのに「自分は最高だ」とか、悪いことが起きてしまったのに「自分はツイている」などとやると、認知的不協和が起きてしまい、何の効果も及ぼさないでしょう。
 
 自分の中の小さなポジティブなことや、自分で起こした良かったことなどをしっかりと認め、そこに焦点を当てて、自分を褒めたり、鼓舞したり、励ましたりしていくことが大切です。
 まずは自分一人でいる時に自分に向かって「今の自分が好きだ」ということから始めて、ポジティブさや前向きさをしっかりと強化していけば、自信もつくしノリも出てきて、今の自分を少しずつもっと好きになっていくことに繋がります。