長時間集中して勉強や仕事をするには メモ

 
 今に向き合って勉強するためには、長時間集中できるかどうかが大切である。
 なぜなら、勉強にしろ仕事にしろ、集中力がないと捗らないからだ。
 自分の人生で、「これだけは何としてでもやりたい」というのがあれば尚更だ。
 
 多くの人は今の時点の頭の良さというものを気にするのかもしれないが、ほとんど関係ないだろう。
 どれだけ一生懸命やろうとしても、たったの1時間程度で飽きてしまったら良くなるわけがないからだ。
 自分に何か達成したいことがあって、そのかなり初期の段階から長時間集中する必要性を感じているなら、今の頭の良し悪しを気にするのではなく、それよりも長時間向き合う集中力が必要なのは明らかだ。
 
 集中できる人は8時間でも10時間でも12時間でも集中できるものである。
 筆者は音楽で渡米をしたことがあるが、1日に大体13時間練習していた。
 
 打楽器だったのでオーバーワークで腕や体を壊すといけないので、さすがに週に1回程度は休みの日は作ったが、練習時間がなかなか取れない日であっても最低6時間は練習していた。
 さらに、楽器を使わなくても、スティックなどを持たなくても、人間の体の土台として鍛えておくべき練習も行った。
 
 こういう、「自分の人生にとって大切に思えることを絶対に成し遂げたいという時期」においては、自分と向き合って、自分との約束をして、地道にやっていくしかないのである。
 
 
 
 とは言うものの、「飽き」との戦いもよく考えて計画と行動をしていかないと、無駄な時間が発生してしまう。
 そうした時にでも長時間集中するためには、「場所を変える」ことである。
 
 場所を変えると脳の海馬にある「場所ニューロン」というところが活性するのだそうだ。
 海馬は記憶の一時保存所であり、そこが活性化する。
 つまり、場所を変えることで海馬が活性化して記憶力が高まるので、場所を変えた方が良いのである。
 
 場所を変えるということは、途中で歩いて移動したり運動を挟むということでもあるので、その間は気分転換にもなり集中力もリセットされやすくなる。
 長時間集中したいのならば、1箇所で長時間集中するというのはなかなか難しいので、場所を変えることは考慮に入れておいた方がよいだろう。
 
 また、場所を変えるのが難しければ、「向きを変える」だけでもよいだろう。
 例えば北向きにして壁に向かってやっていたことを、東向きにして窓の外の景色が見えるような向きにするだけでも大きく変わる。
 脳では見える景色が変わるだけで別の環境として、その刺激も変わってくるのだ。
 
 何か物事を成し遂げたい時に、集中してやれている時間を増やすことは結果に直結してくる。
 一か所で同じ場所で同じことをするのに、仮に10時間くらい集中力が続けば単純にそれでよいのだが、実際はなかなか難しい。
 であれば考え方を変えて、2時間集中を5回積み重ねるやり方にするのも、十分に効果的であると言えるだろう。