自分が伝えたいこととエピソードを結びつけ、話を作る力を伸ばす

 
インスタントスピーチというトレーニング方法がある。
 
①自分の伝えたいその言葉を使う
②その言葉を使えそうな体験とを結びつける
 
というルールに基づいて、自分の話を構成して発表する、というものだ。
結びつける体験については、事前にいくつか用意しておくとよい。
 
・自分を褒めてあげたい話
・涙した話
・驚いた話
・私は○○の達人
・恥ずかしい話
・私、凝ってます
 
 
●効果
脳の活性化
脳は見つからない答えを探している最中が最も活性化すると言われている。
このトレーニングには、個々の体験が元になるため明確な回答が存在しない上に、
そもそもスピーチは頭で構成しながら言葉を使うため、脳に負荷をかけることができる。
また、うまく話せなくても話そうとしているだけで効果がある。
 
②相手の意識や立ち位置に影響を与える
自分が伝えたいこととエピソードを、逆算してつなげられるように話ができると、
「相手をA地点からB地点に連れて行く」ことができる。
「相手をA地点からB地点に連れて行く」とは、次のようなことである。
 
・知らない、興味がないを、知りたい、興味がある、面白そう、欲しい、行ってみたい、などに変える。
・相手に自分の事のように想像してもらい、共感したり追体験のようなものをしてもらう。
 
 
●自分の連れて行きたい場所に連れていくように考えること
①自分が伝えたいことからエピソードを結びつけて話を作れる
②エピソード例から話を作れる
 
どちらもできるようにトレーニングすればできるようになるものである。
話の土台となる言葉や体験に、つなげようと思って話すと、やがてつなげられるようになっていく。
そして、今日その場所で起きた出来事に、自分の大切にしていることを話すことで、ファンも生まれる。
 
空気を読んだから話せないのではなく、空気を読みきって話すこと。
スピーチであれば、話を上手に組み立てる訓練にもなるし、人前で話す度胸も上がる。
ビジネスであれば、「興味ない」を「あなたから買いたい」に変える訓練なのだ。