毎日すべきこと、いわゆるルーティンワークを自分で作ったのに、それをその日のうちに終えられず、落ち込んだり自分を責めたりしてしまうことは、誰でも一度くらいは経験したことがあるだろう。
しかし、落ち込んだり自分を責めて過ごすことに時間を使ってしまうと、「何のためにルーティンワークを作ったんだ」ということになる。
だからまずは、そのようなガッカリすることに力を使わずに、「ルーティンを終わらせるために力を使う」ということを思い出すべきである。
今やっているルーティンの中で、1日で終わらない項目があるとしたら、その項目はもっと細分化してみるとよい。
例えば手順を10個に分割してみて、どこまでやれたかを確認してみる。
そのうち手順6までやることができていたら6割達成したことになるので、「完了までは行かなかったにしろ、まずまずのところまでできた」ということになる。
ここで大切なのは、数値や点数や割合として評価するということである。
終わったか終わってないか、マルかバツか、0か100かという考えではない。
ルーティンの項目の1つが達成できなかったからその項目は丸々できなかったというのではなく、その中の手順6までは行けたという「できた分を評価する」ということをすれば良いのだ。
その考え方には様々あるだろうが、まずはできた分をプラスに評価していく「加算方式」で考える癖をつけた方が良いだろう。
そうすれば、上の例なら60%もできていることになるので、こうしたことを自分で言ってみたり、書いたり、記録したりすると、ポジティブな見方を養うことにつながる。
ルーティンの中でできなかったものがあった場合でも、全体として0点ということにはならないはずだ。
だから、細分化して数値化して、「何割くらいできているのか」ということを評価できるようにすれば必ず前に進んでいるということが分かるはずである。
その上で、ルーティンや細分化してみた項目について、以下のように考えてみると良いだろう。
・もっとシンプルで正確な言葉で表現できるか
→ 曖昧だと目的や方向性や目標から掛け離れやすくなる
・抜け落ちている手順はないか
→ 再現性のないものは飽きたり興味が薄くなりやすい
・今の手順はその順番で合っているか
→ 効率が悪いと反復にも継続にも繋がりづらい
・数字化や数値化はできるか
→ 分かりやすい基準がないと取り組みづらいし達成しづらい
・今の自分の実力に対して負荷が高すぎないか
→ 辛い、難しい、めんどくさいものは誰でもやりたくない
・そのルーティンは現在の目標や方向性などに関連しているか
→ 今と関係ないことや興味のないことは習慣になりづらい
もし考え方や視点を変えるだけで一歩でも前に進むことができたら幸いである。