精神的に強くあるためにできること メモ

 
①心のしなやかさを持つ
 心理学では「レジリエンス」や「心の回復力」とも言われる。
 大変なことがあって落ち込んだ時でも、後に引きずらずに速やかに回復できる能力のことである。
 単に回復力というだけでなく、ストレスをよけたり受け流す力でもある。
 
 また、「メンタルを強くする」よりも、レジリエンスを高めた方が良いこともある。
 なぜなら、何かストレスを受けた時の耐久力を高めるよりも、そもそもダメージを受けないようにしたり、ダメージを軽減させたり蓄積させないようにさせるための発想を持つことも大事だからだ。
 
 しかし、メンタルが弱い人というのは、真面目過ぎるくらい真面目で、且つストレスに対しても真摯に向き合って考える、という傾向が高いようだ。
 物事には程度も限度もあるので、心のしなやかさ の面から言えば「嫌なことでも歩き出したら5秒で忘れる」くらいの適当さでちょうど良いのかもしれない。
 
 
 
②自己洞察力をつける
 自分自身と向き合いよく観察することである。
 今の自分がどのような状態なのかが分かれば、それに対して現時点でより正しい対応ができるからである。
 
 今の自分の状態がどのようなものかが分からなければ対応ができないし、対応をしたとしても間違った対応かもしれないだろう。
 自分自身を把握していれば、「疲れたから休む」とか「最近睡眠不足だから早めに寝る」などの対応ができ、そうそう健康を害することもないのだ。
 
 メンタル疾患に陥りやすい人というのは、「まだまだいける」、「まだ大丈夫」と思ってしまう傾向が高いそうだ。
 だからどこかで破綻してしまうのだが、自己洞察力を高めていれば、自分と向き合い、自分の体力や限界を把握し、無理をしないように調整していくことができるのである。
 
 また、「やれることをやれる範囲でやる」という考えはとても大事だが、それですら自分の体力や能力が把握できていないと、できる範囲のうちのどこまで攻めていけばいいのかが分からないままになってしまうのである。
 仮に自分の能力が100だとしたら、その範囲を超えて150や200まで頑張ってしまうから参ってしまうのだ。
 これが105や110であれば経験や自己成長につながるとしても、それではやりすぎなのだ。
 
 自己洞察力を身につけるには、普段から日記をつけたり、ノートに自分の考えやアイデアを書き出していくことだ。
 そこで今後の見通しをつけたり、年間計画を立てたり修正したりしていくことで、「自分が何をしたいのか」、「自分の時間の使い方は正しいのか」というようなことを考えると徐々にできるようになっていく。
 
 椅子に座ったり寝転がったりしたまま頭の中だけで考えていても、自己洞察力は養われない。
 だから、必ず一度は自分の考えや思いを外に出す。
 特に紙に文字として出せば客観的に捉えることができるだろう。
 
 そうして自己洞察力を高めることができれば、自分自身をより把握できるようになるので無理をしないようになる。
 つまり自分からメンタルを悪くするようなことはしなくなるし、メンタルを強める必要もないと分かるのである。
 
 
 
③対処法を調べて行動するか人に相談する
 何か困ったら本でもネットでも何でも自分から調べて、その結果良さそうなものをを実際にやってみるとよい。
 つまり、「動きながら考える」ということである。
 ストレスに弱い人は、何もしないでずっと悩んでいるのものだ。
 
 また、世の中には悩みを抱える人は多いが、専門家や先に上手くいった人に相談すればすぐに解決できることは多い。
 もし悩んでいる暇があれば、今後は「対処法を調べるか人に相談する」として、どのようにしていけば良いかのToDoを見極めていくことが大切である。
 ToDoが分かればあとは行動に移すだけで良いのだから。
 
 ストレスに弱い人というのは、相手の攻撃をガードして我慢している状態と言えるだろう。
 ストレスに強い人はほぼ常に行動しているので、ストレスのことをあまり考えない。
 というよりも、「これをやらなきゃ」と体を動かし出した瞬間に、ストレスの原因や元々の辛い状況というものが頭の中に入ってこなくなるのだ。
 
 だから、自分で調べて行動できる人はストレスに苛まれて苦しみにくいし、どんどんステップアップしていく。
 しかも、その調べる対象の中には、運が良ければ一発でその時点で最善の回答を引き寄せられる可能性も含まれている。
 しかし、ストレスに弱い人は自分で調べたり人に相談しないので、いつも同じことで悩み、そのステージから脱出することができないままなのである。