多少忙しく感じていても、「まだまだ大丈夫」とか「大したことないだろう」と思って、仕事を頑張ったり夜中まで遊びに付き合ってしまった結果、翌日体調不良になったり睡眠サイクルを乱してしまうことは、たまにはあるものだ。
だが、こうしたことを放置して、大きな病気のトリガーになってしまったり、メンタル疾患を発症させてしまってからでは遅い。
日頃生活していく上で疲労が溜まっている兆候を自覚した時に、どのように推し量るべきかは事前に知っておいた方が良いだろう。
一つ目は、休みの日に好きなだけ寝てみることである。
いつもは朝5時6時に起きているのに、休日に目覚まし時計もかけず好きなだけ寝ていられるとしたら、何時まで寝たいだろうか。
もし好きなだけ寝てみた結果、普段の睡眠時間と2時間程度の誤差で起きることができたら、普通の疲労度の範囲と言えるだろう。
これが、それだけでは足らずに昼まで寝ていたいと思って、二度寝、三度寝となってしまうなら、かなりの疲れが溜まっている兆候と見てよい。
その状態だと、その日の疲れがその日の睡眠で取り切れていないのである。
健康的な活動状況とは、一年を通して大体同じ時間に起床したり就寝したりして活動していくというのが一般的だ。
休日でも大体いつも通り起きられるなら健康の範囲と言えるが、仕事や日頃の疲れは少しずつ蓄積していき、週末や休日になると疲労のピークを迎える人も多い。
体が疲れていれば回復させたいと思うのが自然なので、それが睡眠時間となって現れるのだ。
だからできれば、その日のうちにその日の疲れを取れるようにしておくとよいだろう。
そのために、二つ目として、就寝前の2時間はリラックスできる時間帯にすることである。
そこで体や心を落ち着かせたり、ゆったりのんびりと過ごして深い睡眠に入るようにしていくのだ。
睡眠に導入されるために、一日の最後の方は多少疲れている程度には活動しておいた方がよいので、肉体労働などの仕事でなければ、例えば週に数回は汗が流れる程度の運動をしたり、朝は決まった時間に起きるようにして日光を浴びたりすると良いだろう。
疲労度を推し量るには、普段からこうした自分を測る物差しを持っておくことである。
それが、疲労を溜めないようにすることや、疲労を感じたら何らかの対策をするということに繋がっていく。
夜の時間の使い方や、リラックスするはずの時間に悩み事をしていたり、睡眠時間の量や質などにやや無理が生じてきていると感じたら、そこをチェックポイントにしてすぐに切り替え、体や心の調子を整えられるよう、自分自身や生活の状況を振り返って見直してみるとよいだろう。