人の人生には波があるから、「今日はあまりやる気がしない」という日ももちろんあるだろう。
そういう時には無理せず、できるだけ何もしないようにすることだ。
真面目に生きている人ほど、無理をしたり、頑張り過ぎてしまう傾向がある。
時には頑張ることにエネルギーを使わずに、休息したりリラックスすることにエネルギーを使う方が、物事をうまく進めていくためには大切であることも多いのだ。
そのような中で「何もやる気がしない」という状態は、ある種、心や体の警告信号が灯っている状態とも言えるし、自分の体調やメンタル面の健康といった状態を見直す機会とも言えるだろう。
①何もしない
やる気が出ない時に無理すると、精神的にも肉体的にも疲れる。
調子が悪くなったりして、余計に次の日に何もできなくなる。
だから、本当に辛ければ「何もしない日」を作って、無理しないようにするとよい。
こういう時に限って、「やる気を出す方法」とか、「バリバリ動けるようになる方法」というのを求めがちだが、そこでまた無理をするから本当に体や心を壊したりするのである。
「何もしない」と言うと、本当に何日間も何もしないと想像されることもあるだろうが、要は「疲れたら休む」ということが重要なのだ。
体も心も、壊してから対処するというのでは遅いのだ。
②休息・リラックスの時間を作る
そもそも、休んだりリラックスする時間を作っていないから疲れがたまるのである。
また、いつまでも学生時代の体力のままだと思い込み、自分を過信して突っ走るから、予測と異なる結果になって苦しむのだ。
これからは最低限、栄養を取って、入浴して、十分に眠って、適度な運動をして、好きなことをしたりのんびりしたりする時間もスケジュールのうちとして、よく考えてその時間を扱うとよいだろう。
休息、リラックス、回復、というものが必要なくらい何もやる気がしないということは、スマホで言ったらバッテリーが残りあとわずかな状態と言える。
そこから激しく稼働させたらシャットダウンはすぐそこなのだ。
恐らく今は、「今に集中して今日を一生懸命に生きる」ということすらままならないのだから、休息、リラックス、回復、その他にも、充電、リフレッシュと言ったことを意識して、しっかり休むことである。
③状態を整える
本来あるべき状態に整えるということである。
それは物の量や配置という「整理整頓」という面もあるし、体調や精神などの状態を整えるという面もあるし、起床時間や就寝時間といった生活周期を整えるという面もある。
あるべき状態にきちんと整った上で気力も体力も充実しているのなら、やる気や頑張ろうという意欲はその後に自然と湧いてくるはずである。
そういう大切な土台に気が回らず、何もやる気がしない状態が続くというのであれば、かなり疲れが出ている証拠だろう。
一旦は最初に立ち返り、朝に起きて日光を浴びながら散歩したり、適度に運動したり、8時間以上睡眠時間を取ったりして、生活習慣から改善しながらいつもの調子にまで整えていくとよいだろう。