上達するためにもっと先生に話を聞いてもらう方法

 
 結論から言うと、上達するためにもっと先生に話を聞いてもらうには、「開口一番で何か質問する」と良いです。
 
 音楽指導に行くと、ほぼ100%受動的で、話しかけても黙ったままの人がいます。
 元々引っ込み思案だったり、恥ずかしがったり、私よりも先に接した先生の教えをきちんと守っているのかもしれませんが、それだけではちょっともったいないです。
 
 とりわけ、外部から来る技術の指導者か相手の場合はもったいないです。
 指導者の先生側としても、恐らくどんな先生でも時間の許す限り皆さんと打ち解けたいと思っていることとは思いますが。
 
 外部から来る技術の指導者というのは、教えるべき時期やタイミングや実力に合わせて、その日にやるべきことをきちんと教えて帰るということが前提です。
 だから、受動的に黙って練習を受け続けていても、それはそれで上達することはするでしょう。
 ただし、自分の力で考えて、やってみて、自発的に練習に取り組む人の方が、受動的な姿勢も能動的な姿勢も両方持つことになるので、そちらの方が上達するのが早い傾向があります。
 
 外部から指導者が来た時は、それが2回目以降の時ならば尚更、最初に「開口一番で何か質問する」と良いです。
 例えば、「前回に教わった奏法を自分一人で復習している時に、リズムが上手く取れません」とか、「オープンロールが上手に弾みません」などというようにです。
 それに対して指導者の先生は何か答えざるを得なくなります(それはもちろん悪いことではありません)。
 
 もし黙っていれば、普通は初回の時に解説をして、見本を見せて、やらせてみて、一緒にやってみたりしながらフィードバックをする、というような流れで要点を的確に押さえて進めていくことになるので、恐らく10分もかからずに数分くらいで終わってしまうことでしょう。
 その後に、慣れるまで反復したり洗練させていくのはご自身での練習が必要になるわけですし、もちろんその外部の指導者の先生がずっとついてあげるわけにもいきません。
 特に打楽器の場合は、その奏法やルーディメンツを使って演奏ができるようになるためには、筋肉に覚えさせて体が自然に反応するようになるまで反復を重ねて習得する必要があります。
 
 だからこそ、外部から指導者の先生が来た時は、あなた自身の言葉で、あなた自身が一人で向き合って練習した時に起きたことや、或いはパートで練習した時に起きたことなどを質問してみると良いのです。
 冷静に考えれば、指導者一人に対して生徒は何人もいるわけですし、その日にやらなければならない課題や技術を教えることを終えないといけないわけです。
 要は、先生はみんなを見なければならないので、あなた一人に割り当てられる時間は元々それなりに少ないのです。
 
 だから、自分から積極的に質問することによって、その疑問点やあなたに割く時間が長くなる可能性があるし、その部分をより詳しく見てもらえる可能性も高くなります。
 さらに、あなたが言いたいことを伝えられることになるので、自分から質問するようにして疑問に思っている点や不安になっている点をスッキリさせていくと良いでしょう。
 「こんなこと聞いていいのかな」とか、「下手だと思われないかな」と気にするのもよく分かりますが、あなたは上達して、カッコよく演奏したり、本番で賞をもらったり、他にも何か成し遂げたいことがあるんですよね?
 
 不安な点や疑問に思っている点を一つずつ解消していくことで、それに合わせて上達するスピードも速まっていくことでしょう。
 ただし、それなりに時間や数をこなして、自分自身で練習を重ねて磨きをかけていく必要はありますが。
 頑張ってくださいね。