「面倒くさい」と思った時、さっさと行動に移す方法


 人には誰でも、自分の得意なこととそうでないことがあるものだ。
 だから、あまり得意でない所にばかり着眼してしまうと、それに合わせて面倒くささも上がってしまう。

 人の得手不得手には、例えば以下のようなものがある。

 ・創作することは得意だが事務作業が苦手
 ・読書は好きだが感想文を書くのは苦手
 ・普段のおしゃべりは好きだが大勢の前で話すのは苦手
 ・知り合いとの長電話は好きだが仕事のテレアポは苦手

 確かに、面倒くさいものは面倒くさい。
 しかし、だからと言って放置していたら、回りまわって最終的に不利益を被るのは自分自身なので、次のように対応するとよい。

 

①朝一番に対応する
 午前中は人間の集中力が最も高い時間と言われているので、その時間帯に最も苦手なことや、やりたくないこと、最も骨太になる作業を最初にやってしまうとよい。
 それを後回しにしてしまうから、集中力や意志力が下がってしまった後の状態にやることになってしまうのだ。
 実際、朝にやれば1時間で済むことが、夕方になると2倍から3倍の時間がかかってしまうものなのである。

 

②5秒カウントダウンして取り掛かる
 人間には命を守る防衛本能があるので、何か行動しようとすると、脳はあらゆる手段でそれを阻止しようとするそうだ。
 だから、あれこれ考える前に5秒カウントダウンして、考えすぎてしまう前の段階でさっさと動くことが有効である。

 子供の頃からの遊びやテレビのチャンネル争い然り、期間限定セール然り、カウントダウンをしたりされたりすると、その間に行動を済ませたり覚悟を決めたりする心理的効果がある。
 ロケットの打ち上げで言えば、カウントダウン後に明確に発射状態に切り替わっている。
 こうした効果など、利用できるものは何でも利用して、カウント0になったらさっさと切り替えて今までと違う世界に生き、集中してやるべき事を始めてしまった方が良いのである。
 さらに、①と②を合わせて取り掛かるということを取り入れてみてもよいだろう。

 

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 「それができれば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうである。
 しかし、ある程度の計画や準備はもちろん必要だが、完璧主義を拗らせてしまう前に少しでも動き出した方が良いのだ。
 だから、さっさと行動するための支えとなる言葉をダメ押ししたい。

  ・人は、できない理由とやらない言い訳を見つけ出す天才である。
  ・お前の準備など知れたもの。しかも永遠に整わない。
  ・感情と行動は切り離す方が、迷いが少なくて済む。
  ・動き出すのが先、気持ちが乗ってくるのは後。
  ・「やる気」は、実際にやるからやり遂げようとして出るものである。

 なぜなら、完璧主義の行き着く先は「何もしないこと」に外ならないからである。