集中力を取り戻して自分のやるべきことに向き合う方法


①座りっぱなしなら立ち上がって軽く動く
 同じ姿勢が続くのはストレスもたまるし、筋肉も硬直するし、血流も悪くなる。
 立ち上がって伸びたり、屈伸したり、少し歩いたり、寝転がって伸びたりストレッチをする程度でも、体の負荷は解消されるので、集中力を取り戻しやすくなる。

 

②目を閉じる、情報を一旦遮断する
 同じような視野や視点の距離を長時間維持したまま同じようなことを繰り返し作業する場合、例えば30分や1時間などの区切りを決めて、目を閉じて適度に休息したりリラックスするとよい。
 普段はあまり意識しないだろうが、実は視覚から得る情報量はかなり多い。
 それに、文字は意外と情報量を含むので、2~3分目を閉じて深呼吸するだけでもストレス度合いは軽減されるし、集中力もかなり回復されることが期待できる。

 また、人には何となく目に入ったものに手を伸ばしたり、そこに書かれているものを読んだりしたくなる習性がある。
 だから、それも視覚を使ったり脳で情報を選別することであると考えれば、疲労は蓄積されていることになる。
 その点から言えば、たとえ自分の部屋にモノを置く場合でも、より文字の無いデザインの方が余計な情報量が少ない分ストレスも軽減できる。

 筆者の場合、机の上は今作業するもの以外は極力ものを置かないようにし、文具やカレンダーなども文字の少ないものにしたり、収納箱もデザインのない無地のものにしている。
 文字情報は、書体も縦横も、配置も色も、様々な場所に様々な形で書かれていることが多いため、なかなか気づかないようで実際には気が散る原因になりやすい。
 本棚なども、レールカーテンを使って背表紙を見えなくしたことがあったが、視界に入る文字が少なくなることでストレスもかなり減って、余計な所に目線が行かなくなり、そもそも物事に集中しやすくなったし、集中できる時間も長くなった。

 

③机の上を片付ける
 ②に加えて、今の作業に関係のないものは極力置かない用にする。
 一旦区切りを入れた場合でも、その続きに関係ないものは整理しておく。
 そのまま放置してしまうと、クリップ一つでも気が散る原因になってしまうものである。

 机に向かった時は、その座った向きで目に入る視界には、不要なものが一切ないのが良い。
 例えば、これから読もうと平積みした本や、お気に入りのフィギュアなどでも、これから作業するのには関係なのだから、余計なものは視界から消しておいた方がよいのだ。
 仕事や朝晩の書き物作業などの目的でなく机に向かう時もあるが、そういう時は、作業中に出たゴミの整理などをしたり、集中力を持ってもう一度向き合えるように、道具などを整え直しておくとよい。

 

④自分から情報発信する以外のSNS利用は避ける
 自分のすべきこと、やりたいことがもし何かあるならば、次のようなネットでの行動は早くなくした方が良い。

 ・様々な情報を、何の制限も絞り込みもせず、無作為にたくさん集める
 ・立場、方針、発信スタイルが異なる同じ分野の専門家の情報をとにかく集めてしまう
 ・匿名インフルエンサーの情報に触れ続け、鵜呑みにする
 ・一次情報が不明な情報かつ有名インフルエンサーなどが煽ったり騒いでいる情報に触れ続ける

 上記は一例だが、無策無防備でいると何時間もSNSチェックをしたり、ネットサーフィンをすることになる。
 たくさんの情報に触れたりそれを精度高く理解することは大切だが、必ずしも自分自身のレベルアップにつながるという訳ではない。

 仮に「ネット情報の検索方法を知って使いこなしたい」とするならば、そのやり方自体を学べば、それ相応に精度も上がるし時間の短縮にもなるうえ、使えば使うほど勘所も良くなって、情報リテラシーとしても蓄積されるだろう。
 しかし、冒頭の例のような場合、ほとんどは主体性を持った行動とは言い難いため、肝心の「自分のやりたいことに繋がるアウトプット」にはなっていないことが多いのではないだろうか。

 もしそうであれば、インプットばかりでアウトプットしないことになってしまい、ネットを使った勉強になるはずがただのコンテンツの消費となり、そのほとんどが、自分の時間の浪費となってしまいかねないだろう。
 自分が大切にしている目標を達成したいと思っているのならば、それに向き合っている間は気になる情報は遮断したり我慢するなどした方がよい。
 本来やるべき一つのことだけに集中して、そこに全力を注ぐことが大切である。