①勉強する
問題解決能力や思考力とは、一般的には知識を使って推論するのが原則です。
ですから、知識が豊富で推論の幅が広い人が頭がいい人だと言われ、推論の幅が広がるということは、仕事の機会が広がるということでもあります。
自分がなすべきことに必要な知識や、自分が生きていく上で必要と思われる知識は、最低限自分の中で常識化するまで繰り返し頭に入れると良いです。
特に仕事やお給料や生活のハリや豊かさに関係するようなことは、優先度も高いことでしょう。
また、机に向かって学習するようないわゆる「インプット学習」以外にも、実際の活動を通して成功や失敗を経験するという面での勉強も必要です。
これらを、自分の興味のあることであってもないことであっても、やっていくとよいでしょう。
まずは、現在自分のいる分野の専門性を特化することが大事です。
そして、それに加えて異なる分野も学ぶことで、特化した知識に加えてより幅広い知識を得たり、掛け合わせができるということを知るきっかけにもなります。
今の自分の知識だけで答えられることしかやっていないと、少し口は悪いですが、いわゆる「専門バカ」になってしまい、推論の幅も広がらなくなるし、たくさんのチャンスがあるのに気付けなくなってしまうし、仕事の依頼も先細ってしまうことでしょう。
②アウトプットする
話す、書く、行動する、といったことをはじめ、自分の中にある考えや思いを外に出して形にしていくことであり、特に「書く」ことは脳を活性化させると言われます。
自分の得た知識を実際に使えるようにできると良いですし、さらに、それらを自分の言葉として使えるようになると、主体性も積極性も上がってくることでしょう。
要は、「頭が良くなりたいなぁ」、「何かいいことないかなぁ」と思っているだけではなく、自分から学んだり経験することでレベルも上がるし楽しくもなるし、分かって、出来て、当たり前になるのです。
それでもまだ何をやってよいか迷っている人は、次の二つから選んでみると良いでしょう。
・日記をつける
・読んだり観たりしたものの感想を書く
なぜこの二点を勧めるかというと、これらの文章は自分の感情を素直に書き出すことになるからです。
しかも多くの場合、しばらく後になってから自分が書き出した文章を読み返してみると、例えば次のようなことに気付けるからです。
(1) 過去の自分の文章を、稚拙な文章に感じる。
(2) 過去の自分の考えに、偏りや物足りなさを感じる。
(3) 漢字や慣用句で表現できることや、その正誤に気づく。
(4) もっと良い言い回しや、実は一語で言い表せる表現に気づく。
特に(4)につしては、自分で勉強したり調べたりしていく中で、迂遠な言い回しや婉曲な伝え方なども合わせて知ることができるので、「相手が何を伝えたいか、こちらが何を伝えたいかの理解力や表現力のレベルとしてより高く、より明確になる」ことが期待できます。
差し当たり、「迂遠」や「婉曲」の読み方を調べてみるだけでも、初めの一歩としては十分です。
上記に挙げた4つの例に自分で気が付いて、その箇所を調べて、知って、修正していくだけでも、着実に賢くなっていくと言えるでしょう。
③運動する
運動することで、脳、体、心を鍛えることにも繋がります。
人間の脳にはBDNF(brain derived neurotrophic factor; 脳由来神経栄養因子)という脳の神経ネットワークを拡大する物質があり、これが有酸素運動をする時に出ると言われ、汗が流れる中強度の運動で30~45分程度の運動を、週2~3回以上すると良いと言われています。
今の時代は有酸素運動、筋トレ、スキマ時間の運動、ちょっとした体操などが様々な媒体で紹介されたり推奨されたりしています。
ですから、取り組み方は探せばいくらでもあるし、環境や器具なども豊富にある上、アプリなどで自分でデータを取ったり、健康診断の結果からメニューを反映させて組むことも、昔と比べて簡単になっているはずです。
「運動と言えば、腕立て、腹筋、うさぎ跳び、走り込み」という時代はもうとっくに終わっていますし、それに、実際に自分に合うやり方を探しながらやってみると、意外と楽しいものです。
ちなみに筆者は、食事管理アプリで栄養バランスを知りながら筋トレや歩数計の記録を付けながら楽しんでいますが、頭の切り替えや、物事や見えたもの聞こえたものに反応するまでにかかる時間は確実に短くなっていると実感しています。
しかし、それでも「もう運動の習慣なんて無くなっているし、何となく億劫だ」という人は、お金や時間に余裕があればプロに丸投げしてスケジュールを組んでもらうのも良いし、自分でやるならいきなり中強度からでなくても、朝起きて15~20分くらい散歩することから始めて見れば良いでしょう。