アウトプットを楽しむことで得られるメリット


①自分で得た知識や経験を上手に使いこなせるようになる
 勉強したものはできるだけアウトプットをしておくことが大切です。
 自分の持っているものをいつでも出したり上手に使いこなせたりしないと、チャンスを与えられた時にうまく対応することもできないからです。

 インプットとアウトプットの比率は、慣れやレベルの感覚は人それぞれではありますが、インプット7:アウトプット3くらいから始め、最終的には一対一となるのが良いでしょう。
 最初は自分の中にある程度の知識の蓄積やアウトプット慣れが必要でしょうから7:3くらいの割合から始めていったとしても、最終的には学んだものをすぐに理解して使えるようになる、というイメージです。

 いきなり自分の知っていることをすべて上手にアウトプットできる人というのはまずいませんが、だからこそ積み重ねていった先で限りなくその差を埋めていくことが必要なのです。
 アウトプットのメリットを自分のものにするためにも、最低限このくらいのことは自分の中で設定しておいた方が良いでしょう。

 日本では昔から「能ある鷹は爪を隠す」のが良いと言われるようですが、自分の中にある知識や技術は上手に出したり使ったりできた方が本当に賢いと言えるのではないでしょうか。
 アウトプットをしようとすれば不思議と新しい知識も入ってくるものなのです。
 自分の性格や、その場に沿った配慮や気遣いなど様々あるかと思いますが、時と場合によっては能ある鷹でも爪を隠さずに、しっかりと出して獲物を捕らえる力があった方が良いですし、その反対にいつも爪を隠して遠慮ばかりしていると、伸びる能力も伸びなくなってしまうのです。

 

②自分自身の理解を深めることに役立つ
 頭の中で思ったことを言葉にして表現できることは、意外と少ないものです。
 また、日々勉強やアウトプットを少しずつでも積み重ねている前提で、自分が今アウトプットした文章を半年くらいたって読み返してみると、誰でも稚拙な文章に感じることでしょう。

 多くの人は、自分の潜在意識を理解して言語化するとか以前に、顕在意識の部分すら理解して言葉にできないことがほとんどでしょう。
 潜在意識は無意識のもっと深い部分にあるので気づくことはなかなか難しいし、筆者も興味を持って勉強している面もあります。
 潜在意識に気づくというよりも、顕在意識を今よりも理解して自分のことを洞察し、修正改善し、フィードバックする能力を高めた方が、人生をより良いものにできたり目的としていたことで成功を収めることができる可能性も高まることでしょう。

 だからまずは、自分の考えを文章で表現できるとよいです。
 アウトプットを日々積み重ねていけば、自分の言葉もより明確でシンプルで力強いものになり、自分自身の理解も深めることにも役立っていくことでしょう。

 

----------


 アウトプットは本来「楽しいこと」である方が良く、重要なポイントにもなり得ます。
 なぜなら、目標を設定してそれに向かって行動する場合においては、ある程度の成果が出ないとモチベーションが下がってしまうからです
 目標を達成した時や確信を持って達成をイメージしている時には、脳ではドーパミンが分泌されると言われますが、その効果は長く続いたとしても3か月程度しか持たないそうです。
 であれば、楽しいかどうかということも結構重要な割合を占めそうです。

 アウトプットを「自己表現かつ本来は楽しいこと」とするなら、自分が楽しいと思うアウトプットでないと長続きしないし、その結果として得られる自己成長も、良くないイメージをもってやっていたらなかなか起こってこないでしょう。
 まずは、自己成長を目的とする前にアウトプットを楽しむことが、何かを成功させるための一番の近道になりそうです。