自信がない人、自己肯定感が低い人が自信形成するための考え方


①今がダメだから未来永劫ずっとダメということはない。
 まずは、「今のままの自分でよい」と自分で自分を認めてあげて、これから良くしていきたいことを方向性として書き出して見つめ直してみることです。
 その書き出した中で良いものがあれば、繰り返し実践して積み上げていけばよいです。

 その過程の中で、思い描いていることと実際にやっている行動を一致させていくことができれば、時間が経つにつれ自分を信じることもできるようになっていきますし、積み重ねにかけた頻度、回数、時間などによって自信の形成に繋がっていきます。
 そしてできるようになったら、よくやった自分のことをまた認めてあげることです。
 その後は例えば、自分の本分として生きる社会で、いつ、どこで、誰といても与える存在として生き、出会う人達にもその人ごとに価値があることを実際に知ったり感じたりしながら、自分自身を認めるのと同じように少しずつでも相手も認めていくというスタンスを持つ、などと拡げていけばよいのです。

 誰だって最初の一歩は、段取りも、行動力も、経験値も、応用力も、自信も大したことはありません。
 ですから、まずは実際に行動に起こしてみて、何にしろ今の自分とやった自分を認めてあげることが大切です。
 過去の積み重ねがあるから今があるのですから、今できる限りのより良い選択をして、それらを実践して乗り越えることで自信を作り、少し先の自分を作っていこうとすれば、未来永劫ずっとダメなんてことはないのです。

 

②最初から何でもできる人はいないし、能力や技術は伸ばせるものである。
 普段やっていないことや慣れていないことをする時は気持ちがブレやすいもので、そこで失敗したり恥をかいたりして自信を喪失することになります。
 それは単純に、「普段からやっていないから」というだけのことです。
 ですから、これからの自分に必要なことであれば、日常の習慣として組み込んだり反復して頭と体に染み付けて慣れることで、少しずつ成長していくことが見込めます。

 誰だって最初は失敗することが多いものですが、上手くいってもいかなくてもやったことの記録を付けておき、後で振り返ってみることです。
 「ただやって終わり」では収穫も気づきも取りこぼすことでしょう。
 できない時は出来ないなりにでもやってみて、やった自分のことを振り返って分析し、良いと言われているお手本や理論などがあれば取り入れて、またやってみるだけなのです。

 よく、「自分は能力も技術もない」と落ち込んでばかりの人がいますが、どちらについても繰り返して記憶したり体や筋肉が自然に反応するくらいまで反復して覚えるようにしていけば、少なくとも5~6割くらいのことはそれ程時間もかからずに対応できるようになるものです。
 あとは継続できれば7割、8割と磨き上げていかれるでしょう。

 ところで、あなたはハイハイしていた頃に二本足で立って歩こうとして失敗し、泣いていたことを覚えていますでしょうか。
 大人になった今でもまだ自転車の補助輪は付いてますでしょうか。
 できるようになってしまえば、できなくて悩んでいた頃のことなんてそのうち忘れてしまうものです。

 ただ、赤ちゃんや子供の頃のことですから、「二足歩行をする時の理論はこうで、コツはこうで、筋肉をこのように鍛えて…。」などとはならずに、何度もトライして失敗したことかと思います。
 今は大人になったのですから、できなかったことを振り返って分析して「次はもう少し良くしよう」というくらいは自分でやるのが自然ですよね。
 それをいつまでも自信がないと塞ぎ込んでいるのは、「今日は無理だ、自転車もう乗れない、明日からまた三輪車にしよう」と言っているのと同じくらい滑稽なことなのです。

 

③自分の尊敬する人や憧れている人達にできて、自分だけできない理由はない。
 自分にとって大切なことや土台とすべきことを習慣として身に付けておけば、日常で自分がとる選択に見合った言葉や行動が出てくるようになるものです。
 最初のうちは「自分は本来何のためにこれをやるのか」とか、「自分は何のために存在しているのか」とか、「今やったのは取り組む手順が逆だった」などと気にすることも多いかもしれませんが、慣れてしまえばそういう状態に立ち返ることはなくなっていきます。
 だから「それが当たり前」となって、考えも言葉も行動もそれに見合ったものになっていくのです。

 もし、自分が普段から「この人のようになりたい」と思っている人がいれば、その人の行動や考え方を参考にしたり、実際に合えるのなら大切にしていることを教えてもらったりして、自分もそれを真似てみるとよいでしょう。
 「この人のようになりたい」と思われているその人は、あなたや周りがまだ達成できていない領域に既に到達していることがほとんどですし、だからこそ尊敬されたり憧れの対象となるものです。
 また、尊敬する人や憧れている人から「こうするといいよ、頑張れよ。」などと言ってもらえることで、こちらも根拠なくやる気や元気が出てくるものですから、「自分にもできるんじゃないか」と思えたりします。

 少し粗い言い方をしますが、仮に得意不得意はあったとしても同じ人間なのですから、基本的な部分はそんなに差はないので、その人になったかのように考え方や行動を真似てみることで今までの自分と異なる考えや行動ができ、意外と問題が解決したり悩みが減ったりするのです。
 もしも、その人と自分とでは「土台となる部分からしてそもそもレベルが違う」などということがあれば、その時は驚けばよいのです。
 そして、そのことすら遠慮なく見習って、自分に全部吸収するための材料とすればよいのです。