新しいことを始める時に押さえておくこと

 
「大人になってからどれぐらい勉強をしているだろうか」と、ふと考えることがある。
今の時代は技術の発達も速度も速いため、「勉強は一生」だとつくづく感じる。
 
2020年の3月末には、70歳まで働ける旨の法改正もあったり、
80歳を過ぎても働く政治家もいたり、人生100年時代と言われたりするのだから、
「これから先の仕事はAIや機械に取って代わられる」といくら言われようが、
一般人でも80歳を過ぎてもまだ現役で働くという状況も出てくるのではないか。
 
「その時は」と言っても、今も、今までも、これからも恐らくそうだが、
自分の力で勉強して新しいことを覚えたり取り入れたりできない人は、
簡単に足切りされることは間違いないので、やはり勉強は必要である。
 
 
押さえておくこと
①実際に行動に移す
②効率的なやり方を知る
③関連書籍を3~5冊くらい読む
④年齢を理由に遠慮しない
 
 
 
①実際に行動に移す
「とりあえずやってみよう」くらいの気持ちで十分である。
何かに興味を持つのも、入門編を学ぶのも、手取り足取り教わるにしても、
まずは行動に移さないと始まらない。
 
何もしないでボーっとする時間ももちろん大切だが、
「新しいことを始めるとき」の考え方なので、その辺りはここでは記載しない。
 
 
 
②効率的なやり方を知る
「とにかく量をこなす」という発想だけでは長続きもしないし、
挫折してしまいやすくもなるだろう。
 
本でもネットでも動画でも自分で調べてみるとか、
学校でも習い事でも、先生や先輩に聞いてみるとか、
少し落ち着いて辺りを見れば、情報収集の方法はいくらでも見つかる。
 
「まずは小さくてもよいから結果をだす」とか、「なるべく楽して継続しよう」
くらいの気持ちでやり始めていく方が、案外長続きするものである。
 
 
 
③関連書籍を3~5冊くらい読む
流し読みでも、気になったところだけ少しじっくり読むとかでまったく構わないだろう。
たとえ薄い入門書レベルの本でも、ざっと見て共通して書かれていることがあれば、
そこは「押さえるべきポイント」である可能性が極めて高いだろう。
 
このようにして、最初はあまり細かいところは気にせずに読み進めていき、
まずはざっくりと全体像をみて要点を押さえていくことが大切である。
 
 
 
④年齢を理由に遠慮しない
アラサーでもアラフォーでも、何かに挑戦するのに遅いことはまったくない。
40歳ならば、20代、30代での経験が蓄積してきて、うまくまとまったり、
よい方向に作用したりさせたりする力も養われてきている年代なので、
新しいことを始めるのには、むしろタイミングの良い年齢である。
 
これが50代、60代になると、体力や精神的エネルギーが弱まってきたり、
やる気や集中力も続かなくなることも多くなってしまうので、
若い人よりもエネルギーがより必要になるだろう。
 
だから、遠慮せずにやってみることである。
これについては、「思い立ったが吉日」という言葉で背中を押したい。
 
ただ、新しいことを始めた溌溂とした50代、60代の人がもし近くにいた場合、
そして、若い人に交じっても周囲と上手にやっていっている方の場合は特に、
見習うべき点が通常よりもかなり多くあることは間違いない。
 
話の始め方・終え方、教わり方、ペース配分作りに始まり、
そもそも目的を絞って習いに来ていることが多いので、
若いうちにこういう人と居合わせられたらラッキーと思うべきだろう。
 
 
 
(④の余談)
ちなみに筆者の場合は、スポーツジムと器楽演奏と武道の場で出会えた。
本来の目的から外れないところ、これまでに(他分野も含め)積み重ねたことの応用、
物事に対するしなやかさを感じる姿勢、といったものが共通していた。
 
若い人が、強靭な体作りや、一番を目指して努力を重ねる姿はもちろん素敵だし、
若い頃にしか得られないものを得ようとして挑むことも、もちろん大切なことである。
自分もそのようにして苦しくても辛くても乗り越えてきた、というところは人並みにある。
 
しかし若いうちに見る、年配者になっても新たな学びに真剣に向き合う姿というものは、
一見の価値というか、そばで肌に感じる機会がもしあれば、本当に幸運なことである。
 
なぜならば、
「あなたのその姿勢は、私がその年代になったら果たして同じ様にできることなのだろうか」
という問いを、まざまざと、出会った時から既に、同じ時間を過ごしている間じゅう常に、
間近で見せつけられ続けるからである。