もしも人から嫌われたとしても、「それでいいと思うようにする」というのが結論である。
他人の考えに振り回されて生きているようだと、「自分の人生の時間を生きていることにはならない」のだ。
自分を嫌ってくるその相手の人は他人なので、「○○さんから嫌われないようにしなければならない」とか、「○○さんが私を嫌わないようにするにはどうしたらいいか」と言って悩むのは、その人の頭の中の考えや行動を変えるということになり、不可能とは言わないまでも非常に困難なことなのだ。
自分のコントロールの範囲の外にあることを考えれば考えるほど、泥沼に陥ってしまうだろう。
頭の中はその人のことでいっぱいになるし、精神も病んで体も疲弊してくる。
そして何よりも、その人がその場にいないのに、今この瞬間何にも言っていないのに、勝手に自分自身の頭の中で妄想を増幅させて、貴重な人生の時間を差し出してしまう。
基本的には、他人が悪口を言ってこようが何をしてこようが仕方がないことなので、「それでいい」と思うことなのである。
ただし、これは決して「嫌ってもいいよ」という意味ではなく、自分は自分、他人は他人、としっかり切り分けるということである。
他人を変えようと思っても、なかなか変えることはできない。
だから、これからは「嫌われたらどうしよう」ではなく、「じゃあどうするか」ということをまず先に考えて、それを書き出してみるとよい。
そうして、自分でできることとできないことを分けて考えるのである。
例えば、
・無視する
・受け流す
・自分はいつでも親切に接する心構えでいる
・ちょっとした会話の機会を増やす工夫をする
・別のことで楽しめることを探してみる、など。
大きく分けると、「反撃する」、「スルーする」、「親切にする」の三つがあげられるが、反撃をしてしまうと、さらにより激しい反撃が返ってくる恐れがあるので、基本的には受け流すかポジティブな感情で返す心構えでいるとよいだろう。
相手を変えようとすることは、大体の場合は不毛な状態になってしまう。
まずは、
①今の自分の状態を「それでいい」と一旦受け入れて、
②それよりも自分ができることに意識を向けて、
③起こった出来事をよく切り分けて考えて、
④自分でできる解決策を思いついたら実際に行動を起こす
ということが大切なのである。