信頼できる人を作るためにやれること メモ

 
 信頼できる人を作るには、まずこちらから信頼することが大切である(相手が信頼できる人かどうかを判断する基準などについては別の話として)。
 コミュニケーションをキャッチボールのように考えることはよくあるが、結局のところ、どちらかがボールを投げないと始まらないのだ。
 この「どちらかがボールを投げる」ということが「信頼する」ということとなる。
 
 相手や周りと自然と打ち解けていくというのはとても望ましいことだが、普通はそれほど機会は多くない。
 ほとんどの場合は、自分からボールを投げないと始まらないと思っているくらいで丁度いいだろう。
 
 自分からボールを投げてみて、相手が受け止めてくれなかった場合は仕方がないが、信頼できる人を作りたいのであれば、やはり自分からやってみるしかないのだ。
 仮に相手が受け止めてくれなかったからといって何かマイナスのことが起こるわけでもないので、コミュニケーションをまだスタートしていないのであれば、関係性はゼロのままということである。
 
 普通は、相手に対してよほど失礼なことを言ったりしない限り、少し話しかけたくらいで嫌われたり軽蔑されるということはない。
 だからこちらも、「初めて会った人であまりよく知らないから話しかけません」などと言わずに、何でもかんでもいきなり心をオープンにするのは常識的とは言えないかもしれないが、とりあえずは相手に「あの人は○○な人」などとネガティブな烙印を押さないように心がけてやり取りをしてみるだけでも、かなり楽な気持ちで接することができるだろう。
 
 
 
 コミュニケーションに慣れていなかったり、難しいと言う人というのは割といるかもしれないが、「まず自分からボールを投げない限りは相手から投げてもらえない」と基本的に思っておくことだ。
 
 あなたがよほど魅力的な性格とか、一緒にいると得するとか、何らかの要素があれば相手の方から話しかけてくることがあるかもしれないが、あまり期待しない方がよいだろう。
 
 また、相手の方が「自分から話しかけなきゃ」と思うような人だったらかなり楽だしラッキーなことだが、よほど場数を踏んできている大人でもない限り、それも少ないだろう。
 
 だから、何よりもまず「自分がボールを投げる側だ」という立ち位置に自分を置いて、自分から相手を信頼していくように心がけながら、コミュニケーションを取りつつ相手の言葉を引き出したり、相手との距離を縮めていかれるようにしていくとよいだろう。