無理して前向きな言葉を言わない方が良い時もある メモ

 
 よく、「自分は最高だ」とか、「自分はツイてる」というようなことを1日100回言うと良いと言われていることを見かけるが、それがよくない場合もある。
 
 しかし、自分自身や周囲の人達や世の中に対して否定的で、後ろ向きで、ネガティブなことばかり言ったり考えたりする人の場合、それをやり続けると「自分は嘘つきだ」と言っているのと同じことになる。
 普段そういう人でなくとも、落ち込んでしまってネガティブな状態に苛まれている時に、「自分は最高だ」とか、「自分はツイてる」などと全く思っていないのに繰り返し言っていると、やはりよろしくない。
 もちろん、そのような言葉を自分に言い聞かることで現実も未来も切り開いていき、力に溢れて人間関係も円滑にしていくことができる人や、人生がそのような確変状態に突入しているような人に対しては、わざわざ水を差すようなことはしない。
 
 ただ、こういうのは、自分が少しでもそのように思っているのを「もっと良くなるように頑張ろう」としている時に言うと良いのだ。
 「自分のことを自分で認められる実力をつけたい」とか、「運が良くなりたい」というようなことを思っているからこそ使えるアファメーションでもあるのだ。
 だからこそ、そうした時に自分自身に肯定的な言葉をかけると良いのに、これっぽっちも思っていない状態で言っても、「自分は嘘つきだ」となるのだ。
 
 ネガティブな状態や自分で自分のことを信じられないような状態に落ち込んでいるような時に、一心不乱に1日100回もそれ以上も送り返し言っていたら、気持ちが上がるどころか余計に下がってしまうだろう。
 というように、心にも思っていないようなことを何度も繰り返し言っていくことは、意味をなさないどころか「百害あって一利なし」なのである。
 
 自分にとって「少しはそう思える」というようなことや、「今はまだまだだけど自信を持ってそう思えるようになりたい」というようなことについて、繰り返し言っていくことで強化していくのが本来のアファメーションであり、自分自身に対する励ましの言葉でもあるのだ。
 自分を大切に扱うにしても、現実の自分の外のことも中のこともをよく見るようにして、丁寧に大切に伸ばすように接していくとよいだろう。