①人と会う
コミュニケーションを取ることは脳を活性化させる。
人と会う約束をしたり、場所を選んだり、この人とどんな話をしようと考えるのさえ面倒という状況に陥っているのかもしれないが、少し面倒だからこそ活性化するのだ。
その他には、地域のボランティアなどでも良いので、何がしかのコミュニティに触れてみるのもよいだろう。
②筋トレする
そもそも物理的にちょっと面倒に感じることや負荷のかかることをすることが、体にも脳にも良いトレーニングとなる。
最初は筋肉痛ばかりかもしれないが、見た目に変化が出てくれば楽しくなってくるし、自分の体は鍛えた分だけ力を発揮できるというものでもあるのだ。
筋力が衰えてしまうと本当に何もしたくなくなりやすいし、寝たきり状態になる可能性も高まるため、少しでもやっておくとよいだろう。
面倒なことは誰でもやりたくないものだが、本当にそのまま全部やらないでいると脳への刺激が一切なくなり、頭も体も老化が進んでいき、生活習慣病や認知症へと一直線に進むことになるだろう。
だから、面倒なことに向き合えるようになるには、1日の中で少しだけでもいいので負荷のかかることをしていくとよい。
そうしておかないと、少なくとも現状維持はできないし、仮に1ヶ月もブランクを作ってしまえば、思っているより筋力もメンタルも相当落ち込んでしまうのだ。
面倒くさいからこそやらないと、コミュニケーション力も退化してしまうし、一人で悶々と悩む機会も増えてしまい、人と会うのがもっと恐ろしくなってくるだろう。
体を鍛えることを怠れば、体力の衰えを感じるどころか、今までできていたことが明確にできなくなったり、行動範囲が圧倒的に狭まったり、溌剌としていた時の若さや体力からの落差を認識して自信も失うことになるだろう。
そうするとだんだん孤独になっていく。
孤独になることはリスクである。
人と会うことで分泌されるオキシトシンをはじめとした物質は、心を癒したり免疫力を高めると言われているが、それがなくなってしまうからだ。
また、良い肉体になりたい、モテたい、あいつには負けたくない、という気持ちもなくなり、ドーパミンをはじめとする闘争心や向上心を高めると言われている物質も、出る機会がなくなってしまう。
「面倒だから」と言って誰とも会いたくないし何もしたくないというのは、少しくらいはあるものだが、継続してしまうのは良くない。
それはもしかしたら、毒を飲み続けていることとほぼ同じと言っても言い過ぎではないのかもしれない。
毎日人と会うとか、毎日体が張り裂けんばかりに筋トレをするという必要はないが、週に1~2回くらいをはじめとした適度なペースを作ってやっていかないと、やはり退化してしまうのだ。
「面倒なこと」というのは確かに面倒なのだが、まず自分から動いてみないと、変化は何も起こらない。
その上、困っていたり辛い状況にあるというのなら、尚更一人で悩み続けても仕方ないのだ。
誰かに相談したり情報をもらえば、その相手のたった一言で解決への糸口が見つかることもあるし、体を鍛えていればそもそも逆境に強くなったり、同じように体を鍛えている人と仲間になれたりする。
「最近なんだか色々面倒くさく感じてきた」というのは、コミュニケーション不足や運動不足を感じる機会とも言えるだろう。
この際せっかくだから、「人に相談したらいいことだらけ」、「体を鍛えたらいいことだらけ」になるかもしれないと思って、まあ多少は疲れるかもしれないが、そのくらいが丁度良いとも言えるので、自分から一歩踏み出してみるとよいだろう。