自分の足で一歩踏み出すために大切にする気持ち メモ

 
 あなたの「それ」は、私にとっては才能だと思えることであり、努力を重ねた結果だと思えることなのだが、なぜだか「そんなことない」と認めない人が多いように思える。
 自分だって他人のことなどとても言えたものではないのだろうが、もっと自分のことを認めて、自分を痛めつけないように扱っても良いのではないかと思う。
 しかし、「自分はダメだ」、「底辺だ」と言う。
 
 「言葉の力」というもの想像以上に強く、「私はダメだ」と言い続ければその分だけ自己肯定感も下がり、自信も失い、本当にダメな自分が形成されてしまうのだ。
 そして新しいことにも挑戦しなくなり、今の自分をよりよく変えていこうともしなくなってしまう。
 この世には完璧な人間などいないのだから、「自力で何とかしよう」と内向きになり過ぎたり、「人生こんなもんだ」と投げやりにならなくていいから、もっと自分のことを認めて欲しい。
 
 人間なんて大部分が欠点や短所だらけなのだから、自分がいくつ欠点や短所やネガティブな部分を持っていたところで、あまりそこにばかり注目する必要はないのだ。
 それよりも、得意なところを磨いていく方が良いし、何か一つでも長所や突き抜けたものがあれば帳消しにできるくらい人の役に立ったり、周りの人達から頼られたりするのである。
 それでも特に思いつかないなら、少しでもマシなところに注目してそこを磨くことで、自分自身を認めていくことだ。
 
 
 
 世の中においては、他人の考え方、他人の行動、他人の物の見方というのは変えられない。
 しかし、自分の言葉と行動は簡単に変えることができる。
 それなのに、自分で自分を否定して毎日のように苦しめていく。
 
 自分の言葉と行動は変えられるのだから、それなら欠点を持った自分でも良いのではないだろうか。
 とりあえず、「完璧な人間なんていないのだから、自分に欠点があったっていいじゃないか」と一旦受け入れてみたらどうだろうか。
 ネガティブな気持ちになった時は言葉から変えていくようにすれば、前向きな感情が一つずつ湧き上がってくるというものだ。
 
 うまくいかない時こそ、「大丈夫」とか「それでいい」とか短い言葉でも構わないから、自分自身を肯定する言葉を自分で自分にかけてあげることだ。
 「自分を傷つける言葉を自分で言う」なんて、してはならないのだ。
 他人からの悪口陰口は防ぎようはないが、自分で自分の悪口を言うのは自分の意志で防げるのだから、今日からだってできるし、それが自分を認める第一歩にもなる。
 
 だから、誰からも認められなくても、自分だけでも自分を認める。
 それは生きる上でも大切なことというだけでなく、自己肯定をすることができないと、そこから先が何もできないのだ。
 もし自分を否定していれば、何にも挑戦しない臆病な人になるし、人と会うことも億劫になるし、何をやってもうまくいかなくなってくる。
 
 例えば、自分で自分を否定し続ける人と友達になりたいだろうか。
 ちょっと他人の目線で見てみれば、こうした考えが他人を遠ざけているという可能性だってあるのだ。
 
 自分の足で一歩踏み出すために大切なことは、自分で自分を認めるということだ。
 最初は少し分かりづらくても、とにかく「自分で自分の悪口は言わない」、「マイナスなことやネガティブなことは言わない」とするだけでも、自分に対する見方というものは、少しずつ変わっていくのである。