悩みのない人生を生きるための考え方 メモ

 
 よく「悩み」という言葉を使っているが、実際に生活している中ではどのようなものなのだろうか。
 辞書や仏教などの宗教などでの定義に基づくのではなく、自分の中で普段使いしている(してしまっている)「悩み」と言うのは、どのようなものなのだろうか
 もしかしたら、何だかよく分からない、実態のないモヤモヤっとしている事柄について、対応するのを諦めたりそのまま手付かずの状態にしているものを「悩み」と言ってしまっていることはないだろうか。
 
 悩みをどう考えるかについて、その視点の一つとして、「停滞して前に進んでいない状態」というのがある。
 こう捉えれば、少しずつでも改善していれば悩みは軽減されることになるし、やがてそのうち悩みでもなくなっていくだろう。
 どうしていいか分からないまま前に進めないという、悩みの「状態」なのである。
 
 対処法としては、「どうすればよいか対処法を調べる」ということである。
 誰か知ってそうな人に質問するなり、専門家にやり方を聞くなり、上手くいっている人を参考にするなり、ネットで調べるなり、何らかの対処法を調べて、実行に移してみることだ。
 誰かに聞くにしても、自分で調べるにしても、そのようにすれば先例や対処法が分かるものだし、そうなれば後は自分で「それをやるかどうか」というだけである。
 
 だから、もし対処法を教えてもらったり自分で見つけたりしたのに「やらない」というのなら、それは悩みではなく「怠慢」ということになる。
 その対処法をやれば必ず解消できるというのに「やらない」というのは、悩んでいるのではなく怠けているだけなのだ。
 まあ、それでも確かに悩みはなくなるが、実態としては悩みから怠慢に切り替わっただけなので、何の解決にも至っていないのだが。
 
 
 
 仮に「悩みなんてないよ」と言っている人がいたとしても、「上手くいっていないこと」、「ストレスになるようなこと」というのはある。
 ただ、考え方一つで悩みではなくなっている、というか、悩みと捉えていないだけなのである。
 それらを解消するための対処法はすでに調べている状態にあり、後はそれなりの行動を起こして解決に向けて進める、というだけなのだ。
 
 もしかしたらあなたが「悩み」と言っているものも、実は「やるべき行動(=対処法)が不十分な状態の事柄がいくつかあり、まだ実行に移していない段階にある」というだけなのではないだろうか。
 
 もちろん、この考え方だけで悩みといっているものの全てが解決するわけではない。
 ただ、上記の例であれば「悩みというかたちで停滞させてしまわずに、やるべきことを調べて実行する」というだけでも、かなり楽にもなるし前向きにもなるだろう。
 また、どうしようもないこと、特に自分ではコントロールできないことであれば悩んでも仕方がないので、「諦める」或いは「今の時点では時間を空けておく」という選択も必要になるだろう。
 
 さらに、「○○したらどうしよう」と未来に不安を感じてしまう場合も、それを悩んだり心配しても仕方がないので、事前に調べて対処法を知ったり、これからできる準備をしておくことだ。
 世の中ではそれは「事前対処」と言い、分かりやすく言えば「転ばぬ先の杖」ということになるので、何か想定できることがあれば「防ぐ」、「避ける」ための対策をしていく必要がある。
 
 これらについては、仕事でプロジェクト管理表やリスク管理表(言い方は様々あるだろうが)を使っている人には分かりやすいかもしれない。
 本稿で挙げたような悩みの類であれば、一旦文字化したりToDoに落とし込んでいくことで、実際の行動に移す(=解決に向かわせる)ことができそうなものは、実は結構多いのではないだろうか。