他人の悪口に時間を割く前にできること


 他人の悪口を言う前に、もっと「自分と向き合う」ことです。
 また、会社の飲み会などで悪口を言ったり聞いたりするくらいなら、「自分の話をする」ことです。
 上司や先輩から「もっと頑張って仕事できるようになれよ」と言われる方が、その場にいない人の悪口を話題に盛り上がるよりよっぽどマシなのです。

 他人の悪口、それも飲み会でその場にいない人の悪口なんて、話をしてもどうにもならないことです。
 その場にいない人の話をして、自分と相手の今後に役立つのか、プラスの効果があるのかと言ったら、ないでしょう。
 それよりも、せっかく今そこに自分と相手がいるのだから、自分の話か相手の話をした方がより有意義な時間の使い方になります。

 時間は有限であり貴重なものです。
 もし大切な友達と会って一緒の時間を過ごしているのなら尚更、自分と相手の役に立つコミュニケーションをすべきでしょう。

 他人の悪口は何の役にも立ちません。
ストレス解消になるかといえばならず、自分の脳の回路のネガティブな部分がより強化されてしまうので、思考が強まって自分や他人の嫌なところが見えてくるようになります。
気分も下がるし、時間も無駄遣いするし、ネガティブ思考が強まれば 自己肯定感もどんどん低くなっていきます。

 それよりも、自分に最近起きた出来事や悩みを話したり、同じように相手の話を聞いてあげたりした方がより前向きなコミュニケーションとなります。
 良い話や楽しい話であればお互いに共有して喜びを分かち合ったり、役に立つことを教えてあげたり、知りたいことを教えてもらう、というようなことに時間を使った方が何倍も有意義な時間の使い方となるでしょう。
 だから、その場に関係のない第三者の話をしても、特に何の意味もないのです。

 悪口を言わない根本的な方法としては、もっと自分について語り、もっと相手の話を聞くことです。
 自分と相手のコミュニケーションを深めるために今そこにいるのだから、第三者の話なんてしている暇はないのです。
 基本的には、悪口はその場にいない人の話から派生していくものですから、時間の使い方や意識の向け方といった面で、他人のことよりも自分の行動を改善したり、成長になるような行動をしていく方が良いのです。

 他人の悪口を言うということは「逃避」であり、自分の鬱積した気持ちは他人の悪口で解消できるのだという「幻想」なので、間違ったストレス発散法です。
 それよりは、自分の中のモヤモヤとしたものと向き合い、それを言葉にしたり分析したりして他の人に話すことをした方が、何かを閃いたり、解決の糸口が見つかったり、相手から共感されることで癒されたり緊張がほぐれるなどという、根本的なストレスの解消に繋がったりするのです。
 ですから、悪口を言う前に自己洞察を深め、自分の内面や、使っている言葉や、とっている行動と向き合い、悪口をはじめとしたストレスを上手に躱せる自分に変わっていくためにコミュニケーションの時間を使うようにしていくと、より有意義な時間の使い方ができるでしょう。