何も考えない時間の重要性 メモ

 
 電車に乗ってもスマホ、喫茶店で一息ついてもスマホ、という光景はよく見かけるものだ。
 情報に溢れた生活の中でもたまにはボーっとする時間も必要である。
 
 ボーッとしている状態はいわば脳のアイドリング状態であり、それはそれで悪いことではなく、情報を整理したり記憶に留めたりと活性化していることでもあるのだ。
 また、そういう時間があるからこそひらめいたり家が浮かんだりする。
 ボーッとしている時間は間の抜けたイメージとして受け取ってしまう人もいるかもしれないが、それはそれで良い状態になっているのである。
 
 さらに、アイドリング状態すらさせずにもっと落ち着いていたい場合は、瞑想やマインドフルネスなどをするとよいだろう。
 要は「今、ここ」に集中するということである。
 雑念が湧いても構わないし、むしろ「今雑念が湧いてきた」ということを認識することがそれらの目的でもあるので、その後に落ち着いて元の状態に戻せばよいのだ。
 
 一旦見方を変えてみて、「何も考えない時間が欲しい」と根を詰めてしまう考えよりも、「脳を休める」と受け止めるようにする。
 普段、スマホにしてもパソコンにしても何にしても、見過ぎや聞きすぎの傾向が高くなっていないだろうか。
 少し時間ができた時にボーッとしてみるとか、目を閉じて情報を遮断してみるというようにしてみると、脳を休めたり整理している状態にもなるので、何もしないなりにとても良い時間にもなっているのだ。
 
 
 
 瞑想や脳を休めるという考え方以外にも、運動するということもある。
 散歩程度の運動だったら考え事をしながらでもできるが、運動の強度が上がるに連れて余計なことを考える暇がなくなるからだ。
 そもそも、人は1箇所にとどまってじっとしていると頭の中で様々な物事を考え出すものなので、いっそのことしっかりと運動してみれば運動不足の解消もできるし、様々なことをたくさん考えてしまう時間も減らせるし、一石二鳥なのだ。
 
 一日中ネガティブなことばかり考えてしまう人は昨今では割と多いのかもしれないが、それをどれだけ減らしていけるか。
 もっと楽しいことを考える時間や何も考えない時間を増やすことで、辛い時間は減っていくのだ。
 運動を習慣にしていけば、運動している間だけでも不安な考えやネガティブな考えは浮かばないものだし、ストレス発散にもなるのだからうってつけだろう。
 
 こうした話はどこかで読んだり聞いたりしただけでは簡単に改善されないので、自分なりに工夫が必要である。
 また、くどいようだが暇な時でもスマホばかり見て視覚情報を絶え間なく入れ続けていると、脳は活性状態を持続させてしまうのだ。
 脳が疲れている状態に気付かず、また気付いていてもやめず、そこにムチを打ってまで情報を入れ続けなければいけない理由はないのである。