ストレス、不平不満、不幸感を少しでも減らすには

 
 ストレス、不平不満、不幸感を少しでも減らすには、「自分で物事をコントロールしている(できている)」という感覚をしっかり持つことが大切です。
 
 さて、自分自身の生活の仕方や、時間の使い方、仕事の進め方などについて、「自分の力でコントロールできる」、或いは「自分の力でコントロールできている」という実感が一体どのくらいあるのか、考えてみたことはあるでしょうか。
 
 実際に考えてみて、「まるでコントロールできていない」と感じていたり、「やらされている」という感覚を持ったままでいると、とても大きなストレスになります。
 
 同じことを長時間(長期間)続けることができずに途中で参ってしまう人がいるのと、どれだけやってもピンピンしている人がいるという違いが出てくるのは、「自分で物事をコントロールしている(できている)」という感覚に違いがあるからなのです。
 
 このコントロール感については、息抜きをしている時でも同じように言えるでしょう。
 例えば、通勤時間の時にスマホを操作していたとしても、その中身が、
 
 ・会社の人に連絡をとらなければならない
 ・報告書の下書きを作っておかなければならない
 ・ニュースを知っておかなければならない
 ・専門知識を勉強しておかなければならない
 ・スケジュールを確認しておかなければならない
 ・今やっているゲームのランクを維持しておかなければならない
 ・ログインボーナスを貰っておかなければならない
 
というような有様であれば、まったく息抜きになっていませんし、ストレス発散にもなっていないことになります。
 
 スマホが好きで楽しくてやっていたり、好きな人や仲の良い友人などと連絡を取るために満面の笑みでやっている、ということならばよいのでしょう。
 しかしこれでは、全く自発性がなく義務としてやっているような状態となり、まるで何か別の大きな存在から強制的にやらされているのだと言っても言い過ぎではないでしょう。
 
 
 
 確かに世の中には、誰かに言われてその通りにやらなければならない仕事もありますが、その中にも自分で考えて工夫しながら出来ることもあります。
 だから、「自発性をもって取り組む」という視点に切り替えてできることがもしあれば、そしてそこを意識して一つずつでも変えていくことができれば、着実に大きな変化に繋がっていくでしょう。
 
 他人から「やっておいて」と言われたかもしれないけれど、「はい」と言って取り組んだ後に、自分で効率化したり、新しい発想や参考になるやり方を取り入れてみることで、積極的で前向きな姿勢で物事に取り組んでいかれるようになっていくのです。
 このようにして「自分の力でやっている」、「自分が物事を動かしている」という感覚を高めていかれれば、近いうちに必ず「結果を出している」とか、「自分が成長できている」ということが実感でき、今までよりも少しずつ自信がついてストレスも減り、楽しくなってゆくことでしょう。
 
 しかし、何もしなければ何も変わることはないでしょう。
 
 それがどんなことであれ、最終的には自分自身で決断をして行動に移していく、ということに繋がっていきます。
 その時に少しでも生活を豊かにしたり、心にゆとりを持たせたり、自信をつけたり、幸せを感じたりするためには、「自分で考えて自発性を持って物事に取り組み、コントロールできている」という感覚が必要になります。
 
 念のためですが、決して、人を支配し、話を聞かず、傲慢に生きることを優先させる、という意味ではありません。
 
 ストレス、不平不満、不幸感を少しでも減らし、閉塞感を打ち破り、希望を持って前向きに自分から進んでいくためには、自発性を持って行動し、表現し、周りとコミュニケーションを取りながら、今目の前で起きている物事に上手に向き合い対応していく姿勢を身に付け、「自分で物事をコントロールしている(できている)」という感覚をしっかり持つことが大切なのです。