疲労時に肝臓を気にした時に肝機能を改善・回復させる対処法


 好きな食べ物を食べたり好きなお酒を飲んだりすることは日々の楽しみの一つでもあることでしょう。
 しかし、偏食や深酒などしてしまうと、個人差はありますが一度肝臓が受けたダメージが回復するまでの目安は約48時間程度と言われています。
 ですから、「自分へのご褒美で御馳走を食べたり外食をした翌日は控えめにする」とか、「週に一度は2日連続した休肝日をとる」などと調整することが推奨されたり、広く伝えられたりしています。

 さて、肝臓への負荷を減らすには、以下の点に気を付けるとよいと言われます。


①糖質を減らす
②酒類を減らす
③薬類を減らす


 念のためですが、100か0かの考え方ではないことと、筆者がただ単に長く健康でいられるために何かできることはないかと探してやっていることですのでご了承ください。
 ※実際に医師に掛かっている方は、このような雑文よりも専門家の話を優先していただきたいです。

 

①糖質を減らす(清涼飲料水、加糖飲料、米、パン、麺など)
 糖質の取り方では、特に清涼飲料水や加糖飲料から減らしていくのがやりやすいかと思います。
 砂糖、高果糖ブドウ糖液糖、人工甘味料に触れ過ぎていると感じている場合は、水や無糖のお茶かコーヒーに切り替えると良いでしょう。

 また、近年では果糖が小腸内の酵素でブドウ糖に変換されることが明らかになったそうで、少量ならば小腸で果糖がブドウ糖に変わりますが、多量なら果糖のままとなり、肝細胞を障害し脂肪化させてしまう「果糖肝障害」というリスクがあると言われます。

 さらに、あくまでも肝臓の受けるダメージのことだけを考えて極端に言いますが、甘いジュースやスムージーをただ毎日飲む以外にも、果物や野菜を直接食べたり調理して食べる選択肢もあって良いと思います。

 今まで過剰に摂取していた人工的なものを制限していくことで、食材そのものの味や香りや食感を楽しめるようになりますし、自炊も結構良いものに感じてきますし、水の口当たりやお茶やコーヒーの香りの違いを感じることもできるようになり、今まで麻痺していた感覚が一つずつ取り戻されていく様子を実感できてよいと思います。

 


②酒類を減らす(ビール、焼酎、ウイスキー、ストロングチューハイなど)
 アルコールは1gあたり約7kcalの脂肪並みのカロリーがあると言われます。
 また、次のリスクについても言われています。

 ・脂肪から糖をつくる機能の低下
 ・脂肪をエネルギーにする機能の低下
 ・中性脂肪合成の上昇

 つまり、体に蓄積されている脂肪を使えなくした上に、肝臓内をはじめさらに蓄える作用があるため、現在脂肪肝のリスクを気にしていたり肝機能について心配していたりして改善させたい人は、休肝日を設けるのもよいですが、お酒に得にこだわりがなければ迷わず断酒するのが望ましいと言えるでしょう。

 

③薬類を減らす(一般的な鎮痛薬、睡眠薬など)
 薬に頼る前に、自分で自分の体を整えたり、労ることで回避や負担軽減ができることも多いです。
 一般的に良く知られる、睡眠の質や導入の改善、運動不足の解消、食事や水分補給などの調整を始めとする対処法を生活に取り入れてみるのが良いです。
 それで足りなければ薬や医師の力を頼るのはもちろんですが、普段から自分で取り組めることはやってみても良いのではないでしょうか。

 人の肝臓においては、食べ物や飲み物の処理だけでなく薬品の処理でも働いています。
 医師から処方されたものでなく、心配だから落ち着くからというだけの理由で、特に症状を感じていないのに何となく毎日毎回飲んでいる市販薬や漢方やサプリメントのためにも肝臓は働いているのです。

 また肝臓の受けるダメージのことだけを考えて極端に言いますが、痩せる薬やサプリを飲んで部屋の中で横になって動かないでいるのなら、その薬やサプリはやめて、運動や筋トレをして適度に体を動かすことを習慣にして水分を多めにとるようにしてみるのが良いかと思います。