1. 自分だけではどうにもできないことにおいて
自分だけではどうにもできないことばかりに囚われてしまうと、自分のやりたいことややるべきことを忘れ、他人に振り回される人生になります。
①他人からの承認を求める
だいたい、自分の人生においては「自分自身の意見がどうであり、どのようなことを思い描き、どのような結果が残せたか」がいつも一番大事なはずです。
その結果は様々あるでしょうが、たとえ振るわなくっても、「全力で取り組んで貴重な経験を得ることができた」とか、「上には上がたくさんいることが分かって希望が持てた」というものであっても、それもまた大事なことです。
常にイイ人だと思われる必要はありませんから、他人から褒められるのを待たないことです。
そこをどんなに頑張っても、残念ながら他人の中には、あなたが何をやってもケチをつける人がいるものなのです。
また、「誰に馬鹿にされようとも、これは自分の人生で絶対にやるべきことだ」と思うことを始める時は大抵自分一人から始まるものです。
そんな時にまでいちいち他人を待ったり、お伺いを立てたり、どう思われるかなんて考える必要はないのです。
②拒絶を恐れている
他人からの返事がいつも「イエス」だけかというと、そんなことはありません。
ただ、少なくとも、他人から拒絶されることを恐れてビクビクしたりオドオドしていると、餌食にされると思っておいてください。
まずは、「ノーと言われることを恐れないこと」が大切です。
他人だって何かを決めたり選んだりしながら生きているのですから、たまたま今回は選ばれなかっただけで、次はイエスと言うかもしれません。
また、その人には断られたかもしれませんが、今回のあなたを選んでくれる人というのも必ずどこかにいるものです。
次に、「ノーと言うことを恐れないこと」が大切です。
・それは本当にあなたが手助けするべきことなのか?
・それはあなただけが押し付けらけなければならないことなのか?
世界中で自分だけが抱え込む不満なんて、あって良いわけがないのです。
ノーと言わなければ人生が流されたり、今までの積み重ねが水の泡になってしまったり、心や体が壊れてしまうような時は、こちらだって拒絶するということを相手に分からせる必要があるのです。
③相手からの敬意や愛とは勝ち取るものだと思っている
尊敬は、行動や振る舞いだけから得られるものではありません。
表面的なこと以外も磨き続けていくことが大切です。
正直なところ、お金や権力や役職や外見などの他、憧れなどもありますし、たまたま流行に乗って成功できたから、などという理由もあるでしょう。
また、元々無礼な人は、そもそもあなたに敬意を払いませんから、こちらとしても、あなたのことをどうでもよく扱う人をかばう必要はありません。
ただ、そこに目を向けるよりも先に、「敬意や愛に打算的になってはならない」ことと、「無条件に愛することもあれば、愛されることもある」ということがあるということを学ぶことが大切です。
そんなに打算的にならなくても、無条件に愛してくれる人や愛することができる人が近くにいるのではないでしょうか。
今ある当たり前の有難いことに気付いて感謝したり協調性をあらためて確認できるだけでも、誰かと繋がりやすくなったり親密度が高まったりすれば、少なくとも孤立する確率が下がったり、劣る部分を補い合える仲間ができる確率が上がる分、「あいつのことを利用してやろう」と狙われる可能性は下げることができるでしょう。
2. 自分でなんとかできるはずのことにおいて
自分でなんとかできることは少しずつでも増やしていかないと、そう遠くないうちに生きたまま他人の人生を歩むことになります。
①自分の関心ごとに無関心
自分のしたいことは何かをよく知り、自分で行動に起こせることが大切です。
その時に相手(あなたのことを利用したい相手)を怒らせてしまうこともあるかもしれませんが、それを恐れないことです。
相手が怒ろうが機嫌が悪くなろうが、そんなことよりも自分のしたいことの方が、あなたの人生では大事なことなのではないでしょうか。
自分のしたいことを主張したことによって相手が怒ることは、あるにはありますが、まあ、慣れるか放っておくかしておきましょう。
それよりも、自分を大切に扱わないことは、自尊心の欠如につながりますから、こちらの方が人生全体で見た時のダメージは大きいです。
また、白か黒かの二択だけでなく、妥協点を見出すことだっていつでもできるのだと知り、考えておけるようになることです。
さらに、それでも他人の目が気になる方は、これからは相手に、「自分の機嫌くらい自分でとってください」と、バッサリ言い渡すことです。
「言う」のではなく、「言い渡す」のです。
言葉の違いは辞書でも何でも調べてみればよいと思いますが、要は、自分の人生を決めるのは自分自身しかいないのだから、しっかりしろということです。
嫌な奴とか嫌われている奴というのは、機嫌の悪いふりをしたり起こった演技をしたり、それを仲間と共にやったりすることで、あなたが怖がったりビックリして言うことを聞くようになったり、「ごめんなさい」といって有望な案を自分から譲ってくれることを狙っているのですが、分かっていますでしょうか?
また、裏を返せば、相手に気遣いができて、良い提案ができる人物であるあなたの方が有能である可能性が高いということであり、今のところは組む相手との相性が激烈に悪いということです。
②許容範囲を決めていない
自分の中で確固たる許容範囲を決めておくことは大切です。
そして、他人にその境界線を越えさせないことです。
持っておかないと、ズカズカと踏み込んでくる相手に対して対応できなくなります。
何でも「イエス」と賛同する人や、何でも「いいよ、OKだよ」と許容する人が尊重されることはまずないのです。
でも、そこに人徳や実力が伴えばかなりの強みになりますから、イイ人や真面目で誠実な人ほどそこを目指してしまいたくなるものですよね。
だからせめて、「これをされたら許せない」という線引きを、口に出さないにしても持っておきましょう。
もっと大事なのは、 不必要に自己犠牲を選択しないことです。
もし仕事なら、自分のしたことに相応な対価を要求して良いのです。
お金だけに限らず、仕事だけに限らず、言うべきことは(刺々しくないやり方で)きちんと主張し、得るものは(欲丸出しにならないように気を付けて)きちんと得てください。
仕事や人生での成長のための試練とかでなく、してほしくないことをただ単に一方的にされたら我慢しないことです。
嫌なことは「嫌だ」と言わないと、誰にも気づかれることはないのです。
③問題を一人で抱え込む
何か問題が起こったら、「今この問題をどう解決するか」に焦点を当てることが最優先です。
それなのに、「何で自分ばっかり」と自分を苦しめたり、誰かを責めるのは意味のないことでなのです。
世の中、自分よりも周囲の人がみんな正しいとは限りませんし、誰もが自分のことに共感してくれたり有難がってくれるとは限りません。
ですから、とりあえずは問題を一人で抱え込んだまま何も解決に向けずに不平不満ばかり嘆き続けないことです。
何か問題があった時は、自分の感情や意見と事実とを一旦切り分けて、冷静に見つめて客観的に導き出すことの方が適切なことがほとんどなのですから。
「何で自分ばっかり」となることに慣れてしまうとと、他人からは「あなたのことをさらに窮地に追い込む方が楽だ」と見透かされてしまうことになります。
あなたが犠牲になることで、その問題が自分達のところに来なくなったり、問題と一緒に消えてなくなってくれた方が、自分達にとって楽だという意味です。
分かりますでしょうか?
問題が起きたらさっさと解決に焦点を当ててください。
④自制できない
ちょっと我慢すれば済んだり上手くいったりするはずのことなのに、それができないから他人に付け込まれます。
また、自分の事をよく理解せず、自分の事を大切に扱わない人は、他人に付け込まれます。
・自分の事を自慢する、ひけらかす
自分についてのアピールは、時には必要ですが、過剰にする必要はないことです。
言えば言うほど、弱点や弱みもまたさらけ出すことになりかねません。
最初のうちはハッと我に返るまで気付けなになど、意識しなければ自制できないでしょうが、ある程度失敗しながら少しずつ慣れていくものです。
自分で自分の価値を分かってさえいれば、聞かれもしないのにわざわざ誰かに証明する必要はありません。
聞かれた時に、客観的事実を端的に言えばよいのです。
また、自分を信じてありのままで振る舞えるようになって初めて、他人に認められていくものです。
・孤独を恐れる
みんなと一緒にいられなくて寂しい、仲間がいない、仲間外れにされていると感じるなど、様々あるかと思います。
しかし大抵のことは、「自分で解決できることがまだ少ない」ということによる認識違いであることも多いのです。
孤独は、視点を変えれば自由でもありますから、一人でいられるからこそできる学習や体験だって必ずあるはずです。
そのことに気づかずに一人ぼっちで固まって、身動きできずに震えて嘆いてると、「待ってました」とばかりに他人から目をつけられて、思うままに利用されてしまうのです。
一人で始めたからこそ見つけ出せた選択肢や、築けた自信や信頼関係などもあり、その他にもたくさんあります。
だからまずは、自分で決めて、調べて、行動を起こし、成し遂げられることを、一つでも多く増やすことです。
そもそも、あなたが他人から選択を迫られたり窮地に落ち込ませる状況にさせられること自体、おかしなことなのです。
あなたのことを大切に扱わないような他人には、絶対に自分を利用させてはならないのです。