何から手をつけていいか分からない時に頭の中を整理する方法


 仕事、趣味、勉強、家事など、やるべきことややりたいことがあるのに、それが多すぎて結局どうしたらいいか分からずに一日が過ぎてしまうこともあるかと思います。
 そのような時は、頭の中にあることを一度すべて書き出してしまうとよいでしょう。

 とりあえず思いつくままに書きなぐってしまうのが一番スッキリするかと思いますが、後に役立てたい時などには以下の案が参考になります。
 当たり前のことと言えば当たり前のことなのですが、切羽詰まっている時ほど様々なことに頭が回らなくなるのが人間というものですから、何でもない時に再認識しておくだけでも後々になって役に立つことでしょう。


案1
 ①一枚の紙に、ToDoリストを書き出す
 ②優先順位を三つだけつける
 ③一番高い優先順位のものから一つずつ取りかかる
 ④三つすべて終わったら、残った項目から優先順位を三つつけて取りかかる


案2
 ①100均などで売っている名刺サイズのカードを用意する
 ②頭の中にある「今日一日でやること」を、一枚につき一件ずつ書き出す
 ③一番重要なものを選んで実行する
 ④それが終わったら、残りのカードから一番重要なものを選んで実行する

 ※決められなければ裏返してくじ引きのようにして選ぶとよい

 
 その時に向き合っている物事の難易度にもよりますが、人は、複数以上、特に三つ以上に同時に対応するとなると、混乱したりどこかに気が回らなかったりしてしまうことも多いですから、できる限り一つに絞り込んで集中して終わらせていった方がよいでしょう。

 頭の中にあることをすべて書き出して一旦空っぽにして、大事なことを決めてから一つずつ片づけていった方が、余計なことを考えずに集中できる分、結果として速く終えられるのです。

 また、書き出してみて優先順位がつけられない項目があれば、それは今のところはそんなに大切ではないか、まだ条件が整っていないということです。

 今日が締め切りの重要な課題とか、今日少しでも進めておかなければ確実に明日以降に影響することとか、大切な人と会う絶対に外せない用事とか、人生一世一代の大勝負だとか、そういうものであればまず誰にでも優先順位は付けられるはずなのです。

 それでも優先順位をつけられないのであれば、やはりそれは大切なことではありませんから、どれから選んでも大して変わらないでしょう。
 であれば、案2で書き出したたカードを裏返してくじ引きにしても、目を閉じて指を差して選んでも、あみだくじでも何でもよいので選んで、選び出されたものから順にさっさと片付けてしまえばよいのです。

 もし「それだと順番が良くない」とか、「効率が悪い」とかいうことが気になり始めたら、その時に初めてルーティンを考えたり、セットにできる行動を組み合わせるなど、より効率的な手順を作っていけばよいのです。

 複数のことを抱え込んであれこれ悩んでしまう場合は、上記の案のようにとりあえず思いついたことを書き出して優先度の最も高い一つに絞り込み、そこに集中する方式をとっていくことが大切です。