ストレスに負けてしまう前に知っておいた方がよいこと


①ストレスの長所
●適度なストレスを抱えている人の傾向


 ・心臓、脳の老化が緩やか
 ・うつ病、不安症、不眠症、腰痛になりにくい
 ・体力が高まり、太りにくい
 ・脳の力、集中力がアップする
 ・寿命が延びる


●ストレスは自分を守るためにある

 ・痛みは健康のもと
 ・不安はやる気の源
 ・緊張は集中の源
 ・悲しみは優しさの源
 ・失敗するから成長できる
 ・悔しいから頑張れる
 ・風邪をひくから健康のありがたみが分かる

 

②人間は完璧でないということ
 何でもできるように見える人でも、そう見えているだけで実は欠点だらけです。
 あなたにできてその人にできないこともたくさんあります。
 自分のことをすべて把握することも難しいのに、他人の外見だけでなく内面やこれまでの経緯や環境まで分かるわけがないですよね。

 実はあなたが一方的に想像を膨らませて、「あの人はいいなあ、自分もああだったらいいのになあ、何で自分は〇〇なんだろう。」などいって羨ましがったり、嫉妬したり、勝手に無力さを感じているというだけのことも、意外と多いのかもしれません。

 また、本来他人のことをとやかく言える人は一人もいません。
 それに、完璧でないからこそ得意なことを見つけたり興味の持てる分野を見つけたりできるのです。

 例えば、Aさんの得意でなく出来も悪いことは、それが得意なBさんから見れば欠点のように思われるかもしれませんが、もっと得意なCさんから見ればどっちもどっちで二人とも「できない人」かもしれず、そんなCさんも家族との仲が悪くて体も壊したりしていて、実はAさんやBさんのことを「いつも人当たりが良くて明るくて元気でいいなあ」と思っていたりします。

 「完璧な人なんていないのだ、自分が見ている世界はごく一部なのだ」ということが分かると、自分を許せるようになって希望や自信が湧いてくるし、他人のことも許せるようになってもっと人間を好きになったり丁寧に接していくようになるものなのです。

 

③誰の人生にも辛いことがあるということ
 人は、他人の悩みは小さく感じ、自分の悩みは大きく感じるものです。
 いつもニコニコしているあの人だって、他人には想像できない出来事があったかもしれません。
 それを乗り越えたからこそ、今ニコニコしていることができているのかもしれません。

 そう考えると、他人の痛みも少しづつ分かってくるようになります。
 他人の痛みが分かるようになるにつれ、心の優しい人になれるものです。
 そして、辛いのは自分だけではないのだと分かるにつれ、心細さも和らいできます。

 もし辛いことがあったら、誰かに相談したってよいですし、少し時間を置いてから取り組み直したってよいのです。
 もちろん、もう少しだけ自分の力で何とかしてみようと頑張ってみたってよいのです。

 「今を上手く乗り越えられたら、自分だって気持ちに余裕が出て、器も少し大きくなって、いつもニコニコしていられるような人になれる」と思うことができれば、今置かれた状況が多少大変でも、少しくらいは希望も湧いてくるものです。