新しいことをやらずに昨日と同じ世界で現状維持のまま生きていると、それはそれで快適で安心なので基本的には楽なのですが、その反面として刺激がない生活となります。
自己成長をしたいと感じているなら、その状態では難しいでしょう。
もし、自己成長のためにはまずどのような行動をとればよいのか悩んでいるようでしたら、次のようなちょっとした工夫から入ってみることでも十分自己成長のきっかけになります。
①ちょっと不便なところを改善してみる
②うまくいかなかった点を解消できるやり方を探してみる
③新しい道具を買って時間を短縮できるか試す
自己成長をしたい、感じたいのであれば、少なくとも自分が今いる領域から少し外に出て新しいことに挑戦して、そこで学びや経験を得るようにする必要があります。
今いる場所や、今やっている行動を掘り下げてもそれなりに深い気付きや経験を得ることができるのはもちろんですが、そんな職人レベルの領域の話ではかなりの経験値や時間が必要となります。
ここではそのような高みに至った人達の話ではなく、まだまだこれからで、迷いも不安もあって、社会経験や技術の熟練度などもこれからという人達だったり、ある程度経験を積んでもまだ停滞している感覚が残っているような人達が見るのが適しているかと思います。
以下は一例ですが、今までやった事のないことをしてみることが自己成長に繋がりやすいですから、簡単にできそうなことから試してみるのが良いでしょう。
・新しい本を読む
既によく読んでいるなら、今まであまり読まなかった分野のものがよいです。
・新しい映画を見る
すでによく観ているなら、今までにあまり観なかったジャンルのものがよいです。
・会ったことのない人と会う
できれば、分野、業種、年齢、レベルなどが異なる人も含まれるとよいです。
・行ったことのない場所に行ってみる
以前から旅行したい、食べに行きたいと思っていた場所に行ってみるとよいです。
お金も時間もない場合、帰り道に普段と一つ違う駅や道などを使うのでもよいです。
・仕事や勉強に必要な資格試験を受けてみる
知らなかった知識やできなかった技術を身に付けることは大事です。
また、身に付けたことを使うことで新しい場所が開けたり、新しい出会いを得ます。
そこでの経験もまた自己成長に繋がります。
こういうことをしてみた結果、様々なデータが取れたり、今までに感じたことのない感想を持ったり、頻度が上がることで慣れたり、人間同士の関係性が強まったり、自分の周りに新しく人が集まってきたりします。
シンプルな話ですが、自分で行動を起こした結果として何かの効果を得たり、経験や技術として身について能力が上がることで、自己成長に繋がっていくのです。
さて、冒頭の三つを考えるだけなら、「自己成長のため」という大義名分を掲げることで取り掛かりやすくもなりますし、そうでなくとも、日々自分が少しずつ変化していることを楽しみながらできるでしょう。
大掛かりで複雑なことなんて、もっと慣れてからでもよいのです。
中には「そんな三つくらいで変わるかよ」と思う人もいるでしょうが、実際のところ、人から話を聞いたり自分で勉強して学んだりした後に、「実際に試してみる人」というのはなかなかいません。
他人と差をつけたり、追いついたり、追い越したりすることができる人になれるかどうかは、「小さなことを実際にやってみる」ということができるかどうかという、ほんの少しの差なのです。
今やれること、やれそうなことからやっていくと、やがて大きなことでも躊躇なく挑戦することができるようになっていくものです。
まあ大体は、挑戦した後にしばらくしてから、「自分て結構スゴイことをやってたんだな」と気付くものですが。
また、「普段からチャレンジする精神を持っていない」とか、「嘘をついたりごまかす癖が残っている」とかだと、いざ道が開けたり仕事で抜擢されたりした時などに、逃げたり断ったりすることになります。
最初はほんの小さな、傍から見れば笑ってしまうようなくだらないことかもしれませんが、毎日自分で小さな変化を起こしてそれを楽しんでいくことで、本当に大きく成長することに繋がっていくのです。