①自分の考えや気持ちを文章に起こす
頭の中で思い描くのもよいですが、書くことを中心にやることです。
思うだけだと瞬間的な出来事で終わったり曖昧なままほったらかして忘れてしまうので、後に推敲するためにもやはり書き出しておいた方が良いでしょう。
自分の考えを中から外に出す作業となりますので、「他人がどうしているか」とか「どう感じているか」などは関係ありません。
②フィードバック
自分で書いた文章を、時間を置いて読み返すということです。
書き出した時点の感情や考え方を客観的に見直す作業であり、もし気になる箇所があれば①で言った推敲をして、「主観と客観」や「事実と意見」など偏りがなく、より適切な文章や表現に整えていくことです。
書き出してからフィードバックをするまでに空ける時間は、数時間でも、1日でも、1週間でも、自分が客観的に見て見直しやすいタイミングでよいでしょう。
③自分は今中立であるかどうかを、常に或いは適宜自問する
客観的な視点と姿勢をもって情報に向き合うことです。
また、偏った情報ばかり取っていないかを俯瞰して見つめてみるのもよいです。
例えば本なら、〇〇賛成派や反対派の切り口の読み物を読む時などは練習になるでしょう。
例えば人なら、今会って話している人をその瞬間で切り取ってみて、印象がポジティブなのかネガティブなのかを見てみるというのも練習になるでしょう。
いずれも、「自分の立ち位置は今どの辺りであり、もし中立ならどのような状態なのか」ということを考えてみることに繋げていきます。
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中立的でいるという感覚を作るには、まっさらな状態で物事を見ていくことが軸となります。
そして、先入観に支配されず、正しい判断をすることです。
そのためにも、まずは自分の考えや気持ちが素直に出てくることが大切であり、その上でその物事が持つ情報や自分の中から出てきた事柄について接していくのがよいでしょう。
また、中立でいたいなら、それなりに色々と知っておく必要もありますから、例えば以下のようなことを参考に練習してみるのもよいでしょう。
・疑問を感じたら自分で調べる
・本質は何なのかを知る
・その事柄の根本は何であり、今はどんな流れや状況になっているのかを知る
・これからどうなることがよい方向性なのかを知る(結果、利益、解決など)
・自分以外にどのような意見があるかを知る
まっさらな状態で物事を見るためには、何でもかんでも懐疑的な反応を示したり、いちいち重箱の隅をつつくような難癖を考えたり、本来の話の流れから逸脱して自分の話をするというような対極にある行動は避けなければなりません。
それだと中立的であるために必要な情報や知識を得る以前に、自分にとって余計な情報ばかりが増えていく上、周囲にとっては迷惑な存在になってしまいます。
常に中立でいることはなかなか難しいことですが、まずは①のアウトプットができるように、とりわけその量がたくさん出てくるようになることが大切です。
そもそも出てこないことには、質も知識も考え方も、高めていくことは難しいです。
自分の中だけで考えたり感じたりしていたものを文章や言葉として現実世界に出しながら、続いて②と③についてバランスよく取り組んでいくとよいでしょう。