お酒の影響(現代版) メモ

 
お酒は毎日多量に飲むと体に悪いというのは誰でも知っていることだが、
特に脳、肝臓、膵臓に悪いと言われる。
 
一昔前は、良いイメージでなら「お酒は百薬の長」と言われたり、
悪いイメージでも、「お酒を飲みすぎると肝臓に悪い」程度だったかもしれないが、
現代では脳機能に大きな影響を及ぼすことが、より分かってきている。
 
毎日多量の飲酒を何年も続けていると、
脳が萎縮した状態になり、だんだんと脳の機能が低下していき、
早い場合は50代や60代でも次のような症状が現れてしまう。
 
 ・物忘れ
 ・道に迷う
 ・鬱っぽい気分になる
 ・しらふでも記憶が曖昧なときがある
 ・睡眠に障害がでる
 ・その他認知症のような症状がでる
 
 
お酒が好きな人で自制できる人でも、休肝日はとった方がよい。
それも、2日以上間連続して摂ったほうが良い。
アルコールが全て体から抜けるには、ほぼ丸2日かかるためである。
 
晩酌のような毎日少量の飲酒であっても同様に、週2日の休肝日を作ることで、
大きな影響や障害が出てしまう確率を少しは減らせるようになる。
既に毎日のように大量に飲酒をしている人なら、思い切って禁酒をするとよい。
 
よく飲む人でも、今からでも、3ヶ月でも半年でも禁酒をすれば、
元の状態に戻る人が多いことが分かってきているので、
「どうせもうたくさん飲んじゃったから」と諦めるずにやってみることである。
 
そうすることで、委縮した脳の状態を元に戻すことができるかといえば、
完全には戻るかは分からないが、戻る場合も多いと言われている。
 
当たり前だが、脳細胞は一旦死んでしまうと元に戻らない。
もしもボーっとする時間が増えたとか、うつ的な症状があるというなら、
既にダメージが出始めていたり、予備軍の状態も考えに入れ、
本当にダメになる前に、医者の力を借りてでも禁酒して治した方がよい。
 
それまでの飲酒量や期間や個人差にもよるが、早めに対処するほど、
認知機能や判断機能を始めとした体の多くの大切な機能を回復できる。
多量の飲酒を毎日するような生活は、一日も早く辞めた方が良い。
 
もし脳の萎縮が怖い人は、減酒ではなく禁酒・断酒の方が良い。
今の時代は、肝機能だけでなく、それ以外の臓器への影響と、
脳機能への影響を考えることも当たり前とした方が良いだろう。