五月病を避けるためには メモ

 
 新しい集団や新しい立場になって環境が変わり、「頑張るぞ」と意気込むのが4月でもあるが、過剰に頑張りすぎたり、今までにない環境への変化に応じたり、人間関係をゼロから構築し直したりするので、思ったよりもストレスがかかることも多い。
 
 また、自分が新しい環境に行く側の人でなくても、新しい環境に入った側の人と一緒にいたり世話をしたりしていると、知らず知らずのうちにストレスを抱えている場合もあるかもしれない。
 
 あまり頑張りすぎると消耗して疲労が溜まったり、メンタル的に弱まってきたり、体調を崩しやすくなる場合もあるだろう。
 こういうものは短期間のうちに何かしらの結果を出そうとするよりも、マラソンなどの長期戦だと思って無理せずに計画を立てつつ、周りも見ながら馴染んでいくのだ。
 
 「何となく合わせる」というある種の日本文化的な意味ではないが、自分の理想や目標などもあるだろうし、現実面での体力や学習スピードや適応力などもあるだろうから、短期で何とかしようとせずに、時と場合に合わせて上手に使い分けていくとよいだろう。
 
 
 
 また、「新しい環境だから頑張る」とか、「意気込み」とか「やる気」といったものもあるが、そうした感情と人間の体調や生活習慣などとは切り分けて、別々に考えるべきである。
 なぜならば、一生懸命必死に取り組んで成果を上げることと、休みや睡眠時間を削ったりすることとは関係がないからである。
 
 もし五月病などといったものにならずに上手く長くやっていきたいのであれば、睡眠時間は十分に取るべきだし、休日やリラックスする時間はしっかり取るべきだし、(仕事に限らずに)決められた時間の中でやれることの質を高めていった方がよい。
 そして、ゴールデンウィーク中になっても生活のリズムを大きく乱さないことが大切だ。
 
 結局のところ、まずきちんと眠ったり、食べたり、よく動いたりして、規則正しい生活を送るという土台の上に、身近な人や新たな環境で出会った人との人間関係を良くしていかないと、しっかり働ける環境も整わないし、個人的な頑張りも効かないのである。