生きている上では、時に何か一つの考え方に囚われてしまうことはよくあるだろう。
例えば、会社の上司に怒られたとかいうようなことがあったら、家に帰っても布団に入っても怒られたことを思い出してしまうものだ。
スマホやテレビなど別なことで気分を紛らわそうとするが、同じようなことが頭の中で再生されて抜け出せないという、切り替える力が弱い人というのはいるのだ。
また、頭の中で不安なことばかりが繰り返されて、脳を今の状態に切り替えることができなくなっているの人もいるのだそうだ。
それはなぜかといえば、前頭用機能の低下に因ると言われている。
そして「保続」といって、同じ考えが頭の中から離れなくなったり、同じ動作を何回も繰り返してしまうという状態が起こってくる。
前頭葉の機能が下がってくると、同じことをずっと考え続けてしまう。
つまり、新しいことに切り替えられないという状態に陥ってしまうのだ。
頭の中での考えを切り替えるためには前頭葉にセロトニンという物質が必要であり、この切り替えには、セロトニンという物質が深く関わっていると言われている。
セロトニンが脳の切り替えに重要な役割を果たしており、それが低下すると切り替えられなくなってくる。
そして、セロトニンが下がってきた時には、ネガティブな考えや不安な考えが頭から離れないということが起こってくる。
それを切り替えるためには、セロトニンを活性化してあげることである。
方法としては、
①朝に日光を浴びながら散歩をする
②リズム運動をする
③咀嚼をする(特に朝食はよく噛んで食べるとよい)
一般的にネガティブな思考は、一見すると性格のように思われてしまうことがある。
生まれながらの性格だから一生変わらないと思っている人が多いのかもしれないが、確かにネガティブな思考にはそうした部分もなくはないだろうが、症状に近いと言われているそうだ。
となると、不安やマイナスな考えが頭から離れないというのも、症状に近いものだろう。
一つの考えや、何かの失敗体験に囚われてしまい、その考え方を切り替えることができない人がまずやるべきことは、朝に太陽の光を浴びて散歩をすることであると言える。