辛い、悲しい、嫌だ、腹立つ、といった感情を何とかしたい時には メモ

 
①諦める、受け入れる
 少し極端かもしれないが、自分の身内や友人が亡くなってしまったにしても、仕事で失敗したにしても、起きてしまったことは元に戻すことができないので、諦めたり受け入れるしかない。
 「そうは言っても、なかなか素直にそう思いたくない」ということもあるかもしれないが、嫌だと言っても、後悔しても、どうにもならことはあるものなのだ。
 
 ただ、「諦める」と言うとネガティブな言葉に聞こえるが、語源からして言えば、「明らかにできることとそうでないことを明らかに見ること」とか、「どうにもならないことやどうにかなることを区別する」ということである。
 
 であれば、自分のコントロールできることとできないことを明らかに見るようにして、コントロールできることに対して一生懸命やる必要がある。
 その反対に、コントロールできないことを一生懸命やるのは、不可能だしエネルギーの無駄使いであると分かる。
 こういうことを知れば、自分ができることについて諦めるというのはいけないが、諦めること自体は十把一絡げに悪いことではなく、むしろ推奨されるべきこともあるのだと分かるだろう。
 
 「過去を変える」とか、「他人を思い通りに動かす」とか、絶対にどうにもならないことや変えられないことを変えようとすることが一番のストレスとなるのだ。
 
 
 
②眠る
 今日悲しいこと、辛いこと、悔しいこと、腹の立ったことなどが起きても、起きたそばから「諦めろ」というのは無理な話である。
 また、ショックなことが起きたら、少しの間はそれに囚われてしまうのが人間というものである。
 
 そうした時は、ぐっすり眠ることだ。 
 一晩ぐっすり眠れば感情が整理され、ネガティブな感情を流してくれる。
 感情が整理されるとクヨクヨしなくなる。
 
 100あったものが完全に0になるというわけではないが、悲しいことや辛いことが起きた直後よりも落ち着いていることだろう。
 嫌なことがあったからと言って酒を飲みに行って周りに管を巻き、何度もその起きたことを話して強化したり、恨み言をSNSなどに綴って世の中じゅうに拡散させたりする連中より余程マシである。
 
 
 
③運動する
 少し激しめ、やや強度の強い、一心不乱に取り組める運動に取り組むとよいだろう。
 その運動が散歩程度ならば、散歩しながら嫌なことを思い出してしまうかもしれないが、走り込んだり筋トレをして肉体的な負荷をかけている時など、人は全力で何かをしている時にはネガティブなことは考えられなくなるものなのである。
 
 キツくて大変な時に、日常のことや悲しい出来事などを考え続けることは不可能だし、今のその状況を何とかしようとして今に焦点が当たるように切り替えるのも、脳の機能なのだ。
 また、運動には、脳内物質の分泌を正常化させたり、特に精神を安定させる働きのあるセロトニンを活性化させる効果があり、その結果怒りや悲しみは落ち着いていくそうだ。
 
 「ちょっと体を動かす程度」でなく、「締めの運動を30分以上」やって疲れ切るようにすれば運動不足の解消にもなるし、体を動かせば今日の記憶も流れて少しは落ち着いた状態で物事を受け止められるようになる。
 そうした点からみれば、運動することの利点を上手に使うとよいだろう。