依存症を脱却する練習 メモ

 
 世の中には、ギャンブル依存、アルコール依存など様々な依存があると言われているが、ここでは糖質依存を脱却していくための備忘メモとする。
 ストレスや疲労がたまると甘いものを食べたくなるのは、生き物としてよくある普通の反応だが、脳では糖質特に ブドウ糖をエネルギーとすると言われている。
 だから、脳が疲れてくると、エネルギーとなるブドウ糖を欲する流れとなるため、「甘いものが欲しい」という感情を掻き立てられることになる。
 
 甘いものを食べると、脳からはドーパミンが分泌される。
 ドーパミンは、「楽しい」、「嬉しい」という気持ちにさせる幸福物質とも言われるており、疲労やストレスがかかって辛い状態でも一時的にそれを紛らわす効果がある。
 ちなみに、こってりした脂質の高いものをとるとエンドルフィンという物質が分泌されるが、これも糖質と同様に、摂取するとホッとする効果を得ることができると言われている。
 
 ただ、ドーパミンは依存性のある物質とも言われており、「もっと、もっと」と欲求が高まってしまうこともあるため、次回に同じ量を取ったとしても、もっとたくさん取らないとドーパミンの分泌が下がってしまいやすい。
 最初はチョコレート一欠片で済んだものが、翌日は二欠片、さらに進むと板チョコレート一枚などとなってしまい、たくさん取らないとホッとできなくなってしまう。
 これをほったらかしにしておくと、糖質依存症に進んでいってしまうことになるのだ。
 
 この「糖質を取った時の満足度や、もっともっとという欲求の高まり」を何とかするには、甘いものを摂取することを一週間我慢してみることである。
一週間が無理なら三日、三日が無理なら一日でも良い。
期間を空けて我慢することで、初めて食べた時の喜びに近い状態に戻していく、ということだ。
 
 もちろん、「一生やめなければならない」というのではないし、もしそうだとやめられなくなってしまうのが常である。
 しかし、一週間程度の短い期間なら意外とできるし、「一週間できるならもう一週間我慢しよう」ということもしやすくなる。
 一週間が無理なら何日でも構わないのだが、仮に一日だけだとしても、「依存状態を脱却できそうな機会」というものを自ら作って、我慢できる日数を伸ばしていくことが重要なのである。
 
 「依存症」と言ってしまえば医師にかからなければならないほど重症のように聞こえてしまうが、糖質においてだけに限らず実際それに近い状態を持つ人というのは、意外と多いのかもしれない。
 何事も、ほったらかしにして際限なくやりっ放しにしてしまうのではなく、制限をかけたり我慢する期間を持つということをしていけば、今までよりも美味しかった時や楽しかった時の状態をまた感じられるようになるので、しばらくの間期間を開けてみるというのが良い対処法になるだろう。