自分の気持ちが落ち込んでどうしようもない時には、次の3つを試してみるとよいだろう。
①忙しくする
②没頭できることをする
③人のためになる活動をする
誰だって、自分が生きていくだけでも大変だし、他人のことなど考える余裕なんてない時だってある。
ただ、その状態が長く続いてしまうのはあまり良いことではないので、何とかしてそこに囚われる状態から脱して、少しでも気楽に、前向きに、心に余裕を持った状態に切り替えたり、塞ぎ込んだ気持ちを軽減できる方がよい。
忙しくしたり、何かに没頭したり熱中したりすることは、ずっと持ち続ける悩みや妄想などが気にならなくなる。
一旦その考えから気持ちを逸らすことができるからだ。
そのために何かできることだったら、どんな小さいことでも構わない。
忙しくするなら、長くてもその日のうちに達成できるようなことをリストにして片っ端から処理していくことなどから始めてみるとよいだろう。
没頭できることをするなら自分の好きな事や趣味などでもよいが、特にない場合はピカピカになるまで金属や金物を磨いてみたり、部屋の隅々まできれいに掃除してみるのもよいだろう。
人のためになることをするなら、家の手伝いをするのも家族への貢献だし、ゴミが落ちているのを見て自分が落としたものでなくても拾うことだって、社会への貢献と言える。
心理学や精神医学の面では、他社貢献やボランティア活動というのは、メンタル疾患を改善する方法の一つであるとも言われているそうだ。
人や社会のために様々な活動をすることはメンタル疾患に効果的と言われ、うつ病の患者にボランティア活動をさせた場合、ボランティア活動をしなかった人と比べて治りが早かった、という研究結果もあるほどである。
色々と忙しい毎日の中で、自分のことで手一杯なことも多いことだろうと思う。
しかし、他の人への気遣いや何かできることをしてみるだけで自分のネガティブな部分に注目する時間が減って、その結果として前向きな触れ合いの時間の割合が増えていくのである。
そうした意味では、他社貢献をすることは自分の精神的な状態を良好にできるし、人の世話をしたり自分の経験を教えたりすることで「誰かの役に立っている」ということも身をもって実感できるだろう。
落ち込んだ気持ちを何とかしたいと思った時は、自分のことばかりを考え続けることを一旦横に置き、他の人のためになることをやってみるということが、気持ちを切り替えるための対処法の一つとして良いのではないだろうか。