他人の目を気にする自分を変える方法


 人の目をいちいち気にして生きるということをやめようと思っていても、気にしてしまう人にとってはなかなか難しいことでしょう。
 やめられない理由の一つとしては、自分に自信がないからでしょう。

 そうして、
 ・頭の中では分かっているつもりでも、実は自分のやりたいことがよく分かっていない。
 ・だから、自分の考えもハッキリしてこない。
 ・そして、結局は他人の言う通りに従ってしまう

という流れになってしまうことが問題なのです。

 

①自分の意志をきちんと持つこと
 この状態を改善していくためには、頭の中にあることを書き出すことから始めることです。
 今感じていること、思っていること、自分の考えやアイデアなどを、文章にしたり日記を書くなどしていきます。
 まずは、今日あったこと、気がついたこと、楽しかったことなどを、最初は箇条書きでもいいから文章としてまとめる力を高めていくことです。

 そうすると、「今自分は何をしているか」、「絶好調なのか、辛いのか」、「このままで良いのか、これから何かを改善すべきなのか」など、自分自身をよく観察できるようになっていきます。
 こうして積み重ねていった中から、自分が得意なことや好きなこと、きちんと対応できたことなどを一つ一つ見つけ出していくことで、「自分はこれをやりたかったんだ」と分かってきはじめます。
 それが自分の意思を持つことのきっかけになりますし、小さなこと一つでも成し遂げれる度に自分の自信をつけることへと繋がっていくのです。

 

②自分のやりたいことを明確にすること
 自分自身を観察する力を養うためには、自分の考えを文章として書き出すということが一番の近道です。
 といっても、最初のうちはどうやって書いたらいいのかよく分からないことも多いかもしれません。
 ですから、これも箇条書きから始めたり、たった一文でも短い一行でもまったく構いません。

 誰だって言葉を使い始めた時は、泣いたり、一単語だったり、「アレ」とか「コレ」とか言う言い方をしたり、緊張してために話したり書いたりする文章がグチャグチャになってしまった経験がありますよね?
 自分の考えを文章として書き出すことだって、それと同じように徐々に慣れていけばよいのです。

 慣れていくうちに、様々な言葉の使い方や表現の仕方ができるようになっていくとともに、様々な意味を包括する「一段レベルの高い単語」を使えるようになったり、「文章としては多少長くなるけれど、詳細に書き出せすことができる」ようになってくるでしょう。
 自分のやりたいこともそれに合わせて、どんどん明確にできるようになっていくのです。
 
 しばらくしてから自分の書き出したものを読み返したら、当然「なんて幼稚な文章だ、もっとうまく書けるのに。」と感じるでしょうが、それは、自分がそれを書き出した時よりも一回り賢くなっているからです。
 是非とも、書き出すだけでなく行動に移すことも忘れずに行ってください。
 人の目なんか気にしているよりも、自分が思うように言葉や表現を操って、これから進むべき方向性を決め、その上行動もできるようになってどんどん成し遂げていくことの方が大切だし楽しい、ということが優位になってくることでしょう。 
 


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 こうしたことを地道にトレーニングして実践を重ねていくことで、少しずつ人の意見に流されずに生きられるようになっていきます。

 しかし、「他人の目を気にして生きる」という状態を変えないままでいると、結局は「自分のやりたいことが何にもできない」、「あなたの人生なのに他人の人生が優先される」ということになりますので、まず間違いなく不幸なままでしょう。

 自分が何かを思い立ったり成し遂げた時、他人から何かほんの小さなことでいちいち批判されることは誰にでも起こり得ることです。

 それを、行動を起こす前に自分から身を引いてしまってはしまってはどうしようもありません。

 どうせ批判をされるのならば、自分の力を育てながら自立して、自分のやりたいようにやって、自分の生きたいように生きて、その上でそのやり方を批判される方が、まだマシなのではないでしょうか。