誰にも言えない悩みがある時にはどうしたらよいか

 
 誰にでも、人に言えずに自分だけで抱え込んでしまうという状況は起こり得ることです。
 いつまでも際限なく考え込んで思い巡らせてしまったり、ネガティブな考えを何度も何度も頭の中で再生してドツボに嵌ってしまうよりは、自分の頭の中にある情報を一旦外に出してしまった方が良いです。
 
 ガス抜きをしていという場合は相手があって話すことになりますが、今言っている「情報を一旦外に出す」という意味においては、特に相手がいる必要もありませんので、紙やノートに書き出してみるのが良いでしょう。
 コミュニケーションという意味では、「他人との対話」という意味ではなく「自分との対話」として受け取り、アウトプットという意味では、「人に話す」ではなく「自分で文章として書き出す」と受け取めてやってみるとよいです。
 
 このようにして、ポジティブなこともネガティブなことも関係なく、頭の中あることを、論理的にでも感情的にでもとにかく思っていることを全て書き出すと、意外なほどスッキリします。
 
 もし、もう二度と思い出したくないようなネガティブなことであれば、書き出したその紙は破って捨ててしまうとなお良いでしょう。
 嫌なことを何度も何度も頭の中で思い起こして記憶にこびりついてしまうとか、何度も何度も同じネガティブなことを書き出して記憶を強化してしまうよりは、一度紙に書いてスッキリし、復元できないくらい細かく破って捨てて忘れてしまう方が精神衛生上としても良いし、新たに前を向きなおして進んで行く機会にも繋がります。
 
 もちろん、これから自分がやっていきたいことで、「まだ上手く言葉になっていないから人に言いたくない」というようなことであれば、何度でも書き出して整理して、要点や順番をまとめたり、良い点やアピールしたい点を強調したり、行動すべきだと思ったことを見つけたら、ToDoリストなどに書き写し、実際に行動に起こしていけば、悩みも減らしつつ現実をより良くしていくことに繋がります。