減量中の間食とカロリーと体重増減の関係を少しでも把握する方法


 結論から言えば、「それをしたら(続けたら)どうなるか」と自分で考えて計算してしてみることです。
 例えば、痩せたい、痩せたのでこのまま体重を維持したいと思っている人が、今の摂取量に追加でポテトチップス(100g=500kcalとして)を1日1袋を1か月とり続けると、次のカロリー摂取量になります。


 500kcal x 30日 = 15,000kcal/月


 脂肪1gは9kcalと言われておりますので、そのまま消費されずに余剰分として残ると、次の体重増加量となります。


 15,000kcal / 9kcal = 1666.66...g = 約1.7kg/月


 1ヵ月で余分な体脂肪約1.7kg分を過剰摂取していることになります。
 これを半年続けてしまうと次のような計算結果となり、半年で見た目は別人となります。


 1.7kg x 6ヵ月 = 10.2kg


 もちろくこれは、運動不足や過剰な食欲という条件がない場合且つ計算上の話です。
 消費量以上に摂取したら増量に繋がるのは当たり前のことです。

 また、薬やサプリなどを上手に活用したり、その時にブームとなっている何らか方法をやってみるのも選択の一つとしてはあり得ることなのかもしれませんが、いずれにしても「それをしたら(続けたら)どうなるか」と自分で考えて計算してみることの方が大切なのです。

 

 一方で、減量をする時に体に付きすぎた体脂肪をどうしていくかについて、一般的に体の構成に必要だとされている分を除けば、脂肪1kgを消費するのに必要なエネルギーは7,200kcalと言われています。
 とすると、


 7,200kcal / 30日 = 240kcal/日


となり、1日あたり240kcal分多く活動したり少し我慢したりすれば、1ヵ月で1kg減らせることになります。
 しかし、ポテトチップス1袋に手を出せば、2日分のエネルギー消費量以上が台無しとなります。

 間食をしない方法の一つの例としては、家、特に自分の部屋に食べ物をおかないことです。
 どうしても間食をする場合は、ほぼ無糖の素焼きナッツや、ゆで卵、野菜などに切り替え、ドレッシングやマヨネーズなどを使うのは避けるとよいでしょう。

 もし自分の意志でコントロールできないのであれば、仲間を作って一緒に進めたり、周りに宣言して自分にプレッシャーをかけるなどして、少しでもコントロールできる環境に自分を置くことです。

 

 ということで、こうした当たり前のことをわざわざ調べたり計算してみることで、自分がいかに感情にまかせてモノを摂取しているかを知り、減らすなら減らすでどのように段取りをしていくかということを、一つでも自分でやってみて自分で分かるようにすることが大切です。

 筆者も実際にやりましたが、これは個人的にはかなり「飲食する前にちょっと先のことを考える」ための良い習慣として身に付きました。

 「そんなこと言われなくても分かってるよ」ということであっても、結局は「わずかな差が大きな差」となっていきます。

 また、「どうしても食べちゃうのを何とかしたい」のような文言をタイトルに含めてしまうと、その行動をやめたくて苦しんでいる方に対して刺激するようなタイトルとなったり、傷口に塩を塗り込むようなことになるかもしれないと思いましたので、あまり感情のこもらないタイトルにしました。

 減量するとメリットも多い上、一先ずはそれまでのネガティブなことを考えていた時間が圧倒的に減りますし、消費に過剰に使っていたお金も他に回せるようになって良いです。
 これを読まれた方が一日でも長く健康でいられますように。

 

●参考
・TANITA 健康のつくりかた
https://www.tanita.co.jp/health/detail/28