フットワークが軽い人になるためにできること


①新しい場所に行く
②新しい人と会う
③やったことのないことをやってみる


 人の活発さを表現するのには、フットワークの軽い人重い人、アウトドア派インドア派など様々ありますが、旅行や移動をするのが好きなタイプの人がいます。
 その反対に、活動的なことは苦手で、新しいことには感心を持ちにくく、昨日と同じ生活の方が安心で気楽でいられるタイプの人がいます。
 その違いを一言で言えば好奇心ということになるのでしょうが、前者のように好奇心が旺盛な人は、脳内物質のアセチルコリンに関連する部分が活発になっていると言われます。

 アセチルコリンは好奇心や認知機能全般に関連しているとされ、アルツハイマー病などにおいてはアセチルコリン系の低下に伴って認知機能が低下してしまうと言われています。
 ですから、物事を考えたり素早く判断する能力や記憶力を低下させないためにも、先ずはアセチルコリン系の活性化を目指すと良いことになります。
 そうすると好奇心も強くなり行動に移しやすくもなるので、例えば旅行であれば、テレビでも本でも何か情報を見て「行ってみたい」という気持ちを実際の行動につなげやすくなっていきます。

 アセチルコリンを活性化させるためには、新しい体験をすると良いと言われています。
 例えば、行ったことのないところに旅行をすれば、また次にどこかに行きたくなったり、新たな発想を得て頭の中がクリエイティブな状態になり仕事のアイデアなどに活かされたりします。
 また、色々な人と会うことでインプットもアウトプットも増え、今までしなかった新しいやり方や言い回しなどを覚えたりします。

 一方で、特に新しいこともせず昨日と同じ生活の方が楽に感じる人は、それはそれで別に構いませんが、楽ということは脳を活性化させていないことになるので、一緒のマンネリ状態に陥りやすくもあるため衰えに繋がりやすくなります。
 脳は使われないと「廃用性萎縮」という、細胞が死滅して萎縮してしまう現象が起こり、老化の進行につながると言われます。
 それを進めないためにも、新たな回路を作り出すためにも、新しい場所に行ったり新しい人と会うことで常に脳に刺激を与えていくことが大切です。

 ですから、いつまでも若々しい脳を使い続けるためにも、認知症の予防のためにも、面白いことに対してフットワーク軽く動いていくことが良い対策となります。
 今では、脳はいくつになっても進化し続けると言われていますから、未知との遭遇や未体験のことを経験してアセチルコリンを活性化していくということが、脳のためにも今後の人生のためにもより良い刺激となります。