不安になりやすい時間帯について、特に寝る前はセロトニンが下がるため不安になりやすい。
また、寝ている間もセロトニンは作られないため下がったままになるので、寝る前に心配事をすると不安で眠れなくなってしまったりする。
ただ、反対に言えば、脳の仕組みを考えれば寝る前に不安になるのは当たり前のこととも言える。
夜に一人でいると不安になるという場合も、オキシトシンが下がっているためそう感じやすい。
オキシトシンは不安を和らげる物質であり、誰かと一緒にいるときや人との触れ合いによって出る物質と言われる。
こちらも脳の仕組みで言えば、一人でいると不安になるのは当たり前のことと言える。
つまり、夜になると不安になったり一人でいると不安になるというのは誰でも起こり得ることなので、過剰に心配しなくても良いと受け取ることができる。
不安は「扁桃体の興奮」がその正体であり、興奮を鎮めるには運動は効果的とされるため、不安が多い時は根本的には次の二つが良いだろう。
①朝起きて日光を浴びながら散歩をする
規則正しい生活に戻していき、体内時計やセロトニンの分泌などが正常に行われるようにする。
サプリメントなどでなく、本来人間が持つ機能がきちんと発揮されるように整える、ということである。
②中強度以上の運動をする
週2~3回程度、定期的に行えば、運動によりストレスも発散されるので良い。
また、かなりきつい筋トレや全力疾走の最中などに不安なことは考えられないものである。
就寝時間に影響しない日中から夕方や夜くらいまでの範囲で運動を済ませておくとよい。
その他にも、「行動の置き換え」をするとよい。
夜になってこれから寝るという時だと運動すること難しいので、そうした時に不安になってしまったら、今日あった良かったことを日記に書き出すなどして、その良かったことや楽しかったことなどを考えながら寝るようにする。
要は、好きな音楽を聞いたり、好きな飲み物を飲んだり(カフェインの入っていないもの)、その人にあった自分なりの置き換えの行動をとって落ち着くようにすればよいということである。
不安が出た時の良い対処法については、その時のために自分に合う良い対処法を用意しておくことである。
不安を軽減したり、ネガティブな考えから気をそらす行動を普段から見つけて用意しておき、不安になった時は置き換え行動を取ることで、ある程度は不安な感情を管理できるようになるのである。