食欲の秋も終盤戦、夜中に甘いもの(糖質)や油っこいもの(脂質)を食べたくなったりすることもあるだろう。
しかし、健康維持や不摂生な体型の防止のためにはどうしても避けたいことだ。
さて、食欲とはタンパク質の摂取欲求だということが、近年の様々な研究で明らかにされつつあるようだ。
糖質や脂質はいくら摂取しても、タンパク質が足りていなければ食欲は収まらないのだそうだ。
また、エネルギーとして摂取するうちの15%くらいはタンパク質を取ると良いと言われているが、糖質や脂質の摂取に偏ってしまってタンパク質不足状態を起こしてしまうと、かえって食欲が増してしまうこともある。
タンパク質の摂取が食欲を抑えられる理由として、タンパク質を取ることで「コレシストキニン」と呼ばれる満腹感を出す物質が小腸や十二指腸内で出ることに因るということだ。
タンパク質が足りていないと、糖質や脂質をいくら取ってももっと食べたい欲求に駆られてしまうので、タンパク質を三食の食事の中に取り入れて、しっかり摂取していくことが大切である。
また、摂取の仕方もワンパターンにならず、肉、魚、大豆、卵など、動物性タンパク質も植物性タンパク質も多彩な形でバランス良く取っていくことも大切である。
一日の全体の栄養摂取量の中でタンパク質が不足している傾向がある人は、日々の食事の中でタンパク質を増やす工夫をするとよい。
特に朝食や昼食でもある程度は取るようにしておけば、「あんなに食べたのにおやつも食べたい」とか、「お昼をガッツリ食べたのに、夕食でもまだまだ食べたい」というような食欲の暴走を抑制できる可能性も高まり、結果としてダイエットの一つとしても役に立つ。
食欲を抑えてダイエットをしたい人なら尚更、タンパク質を一定の割合で摂取しておくと良いだろう。