不安、恐怖、絶望への対処法

 
1. 不安の鎮め方
不安は、偏桃体の興奮で起きる原始的な反応と言われる。
また、大脳に言語情報が入ると偏桃体の興奮が治まると言われる。
このことから、パニックに陥ったら、状況を説明したり考えたりするとよい。
言語情報を入れれば入れるほど分析でき、冷静に判断できるようになる。
 
 
2. 気持ちの切り替え方
自分のことが嫌いだと思う人は少なからず出てくることがある。
そのこと自体は悲しいけれども、人には色々な事情があるものである。
だから、必ずいつか分かってくれると考え、自分は新たな道を切り開いていくこと。
いつまでも不安・不満・罪の意識に苛まれないように、自分を整えること。
 
 
3. 恐怖に対処する方法
①とりあえずその場での恐怖を軽くする3ステップ
 (1)起こったことを、大中小の規模で分けて考え、一旦認識する。
 (2)すぐに足掻こうとせず時間を稼ぎ、エネルギーを蓄える。セーブする。
 (3)「この程度で良かった」と口に出す。
 
②傾倒的脱感作法
 不安や苦手な状況に対して、安心させたり少しずつ慣れていくやり方。
  例
  ・治療や手術の前に器具などを見せたり、説明したり、やって見せる。
  ・最初は二階建てで、少しずつ高い建物を見学しながら、高所恐怖症を和らげる。
  ・自分の部屋で服を着替えたり身支度をするところから始め、引きこもりを改善させる。
 
 治そうとすることは、その対象に戦いを挑む行為なので、強化することにもつながってしまうこともある。
 また、人として本来備えておいた方がよい機能もあるので、何でもかんでもやったり、
 度を越えてやったりして、その反応を鈍らせる結果になるのはかえってよくない。
 例えばスピード体験ばかりして感覚が麻痺し、一般道で車で交通違反を繰り返すことになっては目も当てられない。
 だから場合によっては、「完全に治らなくてもよいのでは」いう軽いノリや構えでいる方がよい時もある。
 
 
4. 絶望感を脱する方法
絶望状態が深まってしまう前に、
 
 ①孤独にならないこと
 ②誰かの助けを得ること
 ③相談すること
  〇孤独を癒すために相談する。
  ×解決するために相談する。